◎ 「ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング」ゴスペル、ソウルのミュージカルの金字塔
【Mama, I Want To Sing: Standing Ovation Again】
30年。
1983年、ニューヨークの薄汚い小さな劇場で始まったゴスペル、ソウルのミュージカル『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』は以来30年の歴史を記し、いま再び日本に上陸した。日本には1988年秋に来日、以後何度も来日を重ねてきたが、このミュージカルを見て、歌を志そう、ミュージカルを目指そうとした人たちも多い。いわば影響力、歴史という意味ではブラック・ミュージック界、ソウル・ミュージカル界の『キャッツ』のような存在になっている。
その『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』が1994年以来の来日を果たし、1月5日まで公演を行っている。2013年12月5日(木)2日目に見た。
1988年3月、僕はちょうどマイケル・ジャクソンのグラミー賞を見に行っていたが、そのとき湯川れい子先生にお誘いいただき、ニューヨークのヘクシャー・シアターで見ることができた。その会場でのものがものすごく印象に残っている。チープな会場なのだが、歌の迫力に圧倒されたのだ。その後同年初来日、以降も毎回来るたびに一度は見ている。
そのニューヨークでのものと比較すると、今回の渋谷ヒカリエでのものは、実に綺麗な洗練された、しかも大きい会場でのもので、隔世の感がした。もちろん、基本的な路線、ストーリーは同じなのだが、シンプルなストーリーだけに、いつ見ても、何度見ても楽しめる。まるで、『水戸黄門』のようなものだ。(笑)
舞台は1940年代後期、12歳の主人公ドリス・ウィンターは教会のクワイアーで、頭角を現し始める。まもなく彼女は歌うことが人生のすべてになり、ゴスペルだけでなく世俗的な音楽も歌いたくなるようになる。厳しい母親に内緒でクワイアーの友人たちと4人組のソウル・グループを結成、自作曲でアポロ・シアターの「アマチュア・ナイト」に出演したところ、優勝。地上巡業のご褒美がもらえることになった。ところが、契約書に署名をもらうために事情を打ち明けると母親は激怒。そして、その彼女が歌うのが「ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング(ママ、私は歌いたいの)」という切なる願いを込めた歌だった。
ゴスペルとポップ、世俗的なソウル・ミュージックの間の線引き、母親と子供の確執など、シンプルで普遍的なテーマが常に物語のどこかに横たわる。
ちょうど今年は初演から30周年を迎えた。2014年1月5日まで続く。
詳細→
http://bit.ly/1cyecW8
2013年12月4日(水)~8日(日)渋谷、東急シアターオーブ(ヒカリエ)
2013年12月10日(火)~13日(金)大阪、森之宮ピロティホール
12月16日(月)~2014年1月5日(日)まで東京・アミューズ・ミュージカル・シアター(六本木)(旧ブルーマン・シアター、マイケル・ジャクソンの『スリラー・ライヴ』の会場)
『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』は、1983年、ニューヨーク・ハーレムのヘクター・シアターで始まった大ヒットミュージカル。ヴァイ・ヒギンセンが実姉のR&Bシンガー、ドリス・トロイの生涯を描いた作品として作り、公演を始めた。当初はイースト・ハーレムのヘクシャー・シアターで始まったが、クチコミで評判が広まり、今日まで2500回以上上演される大ヒットとなった。
日本にも1988年と1994年来日。
さらに1990年には、『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング(パート2)』も製作、上演された。これは、1991年に来日、また「パート3」的で、1と2をあわせたような『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング、ホール・ストーリー』というヴァージョンも1992年に来日している。
また、『ママ、・・・』は2011年に映画化もされた。
日本では、この『ママ、』と映画『天使にラヴソングを』が、ゴスペル・ブームの牽引車となった。
■ メンバー
Vy Higginsen – narrator/DJ
Tyron Flowers – Rev Winter
Felicia Farley – Mama Winter
Sandra Huff – Sister Carrie
Elijah Ahmad Lewis – Minister Of Music
Ahmaya Knoelle Higginsen – Doris Winter
Carlton Ellen – We Come This Far By Faith
Tiffany Obi – My Faith Looks Up To Thee
Ramon Adams – God Will Be What You Want Him To Be
Ensemble
Sopranos:
Kaylah Harvey
Tiffany Obi
Lorna Courtney
Dominique Garcia
Altos:
Lenn Asia Harvey
Yvette Rogers
Scheherazade Holman
Dominique Smith
Tenors:
Calrton Ellen
Moses Gardner
Ramon Adams
Greginald De’mon Spencer
Musicians
Kevin McKoy – Musical director, keyboards
Toney Rhodes – Musical director, keyboards
Andre Cleghorn – bass
David McKoy -drums
■ セットリスト
Act 1
show started 14:00
01. Jesus, Keep Me Near The Cross
02. On Christ
03. Traveling Shoe
04. You Are My Child
05. We Come This Far By Faith
06. Faith Can Move A Mountain
07. I Feel Like Going On
08. My Faith Looks Up To Thee
09. I Don’t Worry About Tomorrow
10. God Will Be What You Want Him To Be
11. He’ll Be Your Strength
12. Gifted Is
13. Star Sequence
14. This Bitter Earth
15. Stormy Weather
16. In My Solitude
17. God Bless The Child
18. Mama, I Want To Sing
Performance ended 15:10
Act 2
Performance started 15:30
01. So Good, So Right
02. You Are My Child
03. What Do You Win When You Win
04. Precious Lord
05. His Eye Is On The Sparrow
06. Know When To Leave The Party
07. Just One Look
08. Old Landmark
09. You Are My Child
10. Gifted Us
11. Mama, I Want To Sing
Show ended 16:20
(2013年12月5日木、ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング、渋谷シアター・オーブ)
LIVE>MUSICAL>Mama, I Want To Sing
映画のサントラ
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【Mama, I Want To Sing: Standing Ovation Again】
30年。
1983年、ニューヨークの薄汚い小さな劇場で始まったゴスペル、ソウルのミュージカル『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』は以来30年の歴史を記し、いま再び日本に上陸した。日本には1988年秋に来日、以後何度も来日を重ねてきたが、このミュージカルを見て、歌を志そう、ミュージカルを目指そうとした人たちも多い。いわば影響力、歴史という意味ではブラック・ミュージック界、ソウル・ミュージカル界の『キャッツ』のような存在になっている。
その『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』が1994年以来の来日を果たし、1月5日まで公演を行っている。2013年12月5日(木)2日目に見た。
1988年3月、僕はちょうどマイケル・ジャクソンのグラミー賞を見に行っていたが、そのとき湯川れい子先生にお誘いいただき、ニューヨークのヘクシャー・シアターで見ることができた。その会場でのものがものすごく印象に残っている。チープな会場なのだが、歌の迫力に圧倒されたのだ。その後同年初来日、以降も毎回来るたびに一度は見ている。
そのニューヨークでのものと比較すると、今回の渋谷ヒカリエでのものは、実に綺麗な洗練された、しかも大きい会場でのもので、隔世の感がした。もちろん、基本的な路線、ストーリーは同じなのだが、シンプルなストーリーだけに、いつ見ても、何度見ても楽しめる。まるで、『水戸黄門』のようなものだ。(笑)
舞台は1940年代後期、12歳の主人公ドリス・ウィンターは教会のクワイアーで、頭角を現し始める。まもなく彼女は歌うことが人生のすべてになり、ゴスペルだけでなく世俗的な音楽も歌いたくなるようになる。厳しい母親に内緒でクワイアーの友人たちと4人組のソウル・グループを結成、自作曲でアポロ・シアターの「アマチュア・ナイト」に出演したところ、優勝。地上巡業のご褒美がもらえることになった。ところが、契約書に署名をもらうために事情を打ち明けると母親は激怒。そして、その彼女が歌うのが「ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング(ママ、私は歌いたいの)」という切なる願いを込めた歌だった。
ゴスペルとポップ、世俗的なソウル・ミュージックの間の線引き、母親と子供の確執など、シンプルで普遍的なテーマが常に物語のどこかに横たわる。
ちょうど今年は初演から30周年を迎えた。2014年1月5日まで続く。
詳細→
http://bit.ly/1cyecW8
2013年12月4日(水)~8日(日)渋谷、東急シアターオーブ(ヒカリエ)
2013年12月10日(火)~13日(金)大阪、森之宮ピロティホール
12月16日(月)~2014年1月5日(日)まで東京・アミューズ・ミュージカル・シアター(六本木)(旧ブルーマン・シアター、マイケル・ジャクソンの『スリラー・ライヴ』の会場)
『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』は、1983年、ニューヨーク・ハーレムのヘクター・シアターで始まった大ヒットミュージカル。ヴァイ・ヒギンセンが実姉のR&Bシンガー、ドリス・トロイの生涯を描いた作品として作り、公演を始めた。当初はイースト・ハーレムのヘクシャー・シアターで始まったが、クチコミで評判が広まり、今日まで2500回以上上演される大ヒットとなった。
日本にも1988年と1994年来日。
さらに1990年には、『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング(パート2)』も製作、上演された。これは、1991年に来日、また「パート3」的で、1と2をあわせたような『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング、ホール・ストーリー』というヴァージョンも1992年に来日している。
また、『ママ、・・・』は2011年に映画化もされた。
日本では、この『ママ、』と映画『天使にラヴソングを』が、ゴスペル・ブームの牽引車となった。
■ メンバー
Vy Higginsen – narrator/DJ
Tyron Flowers – Rev Winter
Felicia Farley – Mama Winter
Sandra Huff – Sister Carrie
Elijah Ahmad Lewis – Minister Of Music
Ahmaya Knoelle Higginsen – Doris Winter
Carlton Ellen – We Come This Far By Faith
Tiffany Obi – My Faith Looks Up To Thee
Ramon Adams – God Will Be What You Want Him To Be
Ensemble
Sopranos:
Kaylah Harvey
Tiffany Obi
Lorna Courtney
Dominique Garcia
Altos:
Lenn Asia Harvey
Yvette Rogers
Scheherazade Holman
Dominique Smith
Tenors:
Calrton Ellen
Moses Gardner
Ramon Adams
Greginald De’mon Spencer
Musicians
Kevin McKoy – Musical director, keyboards
Toney Rhodes – Musical director, keyboards
Andre Cleghorn – bass
David McKoy -drums
■ セットリスト
Act 1
show started 14:00
01. Jesus, Keep Me Near The Cross
02. On Christ
03. Traveling Shoe
04. You Are My Child
05. We Come This Far By Faith
06. Faith Can Move A Mountain
07. I Feel Like Going On
08. My Faith Looks Up To Thee
09. I Don’t Worry About Tomorrow
10. God Will Be What You Want Him To Be
11. He’ll Be Your Strength
12. Gifted Is
13. Star Sequence
14. This Bitter Earth
15. Stormy Weather
16. In My Solitude
17. God Bless The Child
18. Mama, I Want To Sing
Performance ended 15:10
Act 2
Performance started 15:30
01. So Good, So Right
02. You Are My Child
03. What Do You Win When You Win
04. Precious Lord
05. His Eye Is On The Sparrow
06. Know When To Leave The Party
07. Just One Look
08. Old Landmark
09. You Are My Child
10. Gifted Us
11. Mama, I Want To Sing
Show ended 16:20
(2013年12月5日木、ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング、渋谷シアター・オーブ)
LIVE>MUSICAL>Mama, I Want To Sing
映画のサントラ
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