■★「ソウル・サーチン・レイディオ」をちょっとだけ振り返る(パート1)~JBシングルス
【Looking Back For Soul Searchin Radio】
振り返り。
10月1日(2014年)にとりあえずシーズン2が終了となった「ソウル・サーチン・レイディオ」。1年半79回をちょっと振り返ってみる。
なんといっても、この番組の中で僕が一番気に入っていたのが「コンプリート・ジェームス・ブラウン・シングルス」のコーナーだ。
昔からラジオ番組などの10分程度の小さなコーナーが好きだった。ピーター・バラカンさんから誘われて2013年4月に2時間の番組を始めたとき、2時間の構成をいろいろ考えた。
そのとき、まずジェームス・ブラウンとか、サム・クックなど偉大なソウル・レジェンドのコーナーを作ろうと思った。そんな3月頃、ジェームス・ブラウンのシングルのCD集がアメリカでリリースされ、10集くらいまででていた。それを見た瞬間、「これだ!」と思った。ひたすらジェームス・ブラウンのシングルを1枚目からかけていく、というコーナーだ。こうして、この「コンプリート・ジェームス・ブラウン・シングルス」のコーナーが生まれた。だいたいシングルは片面長くて3分半だから、両面かけても7分、その前後にしゃべって10分以内に収まる。構成的にもどんぴしゃ。最初の1時間の最後の10分をこれに使おう、ということになった。
しかし、これをやってみて、とにかく勉強になった。ジェームス・ブラウンが初期にはほんとうにちょくちょく、その時点より昔の曲のカヴァーをやっていたことなど、新発見だった。そうしたオリジナルをアイチューンズなどで探して、ジェームス・ブラウンのカヴァーをかける前に、それをちょこっと紹介したりするようになり、ジェームス・ブラウンがカヴァーしてきた音楽の趣味などがよくわかった。
やはり、昔のブルーズ、ソウル、ドゥ・ワップ、そしてナット・キング・コールなどもカヴァーしていたのは新鮮な驚きだった。
そして、第78回では「コールド・スウェット」が登場。そのしばらく前に、ファンクの芽ができたときに、リスナーのどなたかが、「ジェームス・ブラウンが確変に入ったな」とツイートしていたのには、本当にその通りだと思った。
時系列でレコードを聞き直す、聞いていくことの楽しさ、重要さを、自分でやっていてもあらためて感じとった。
また、別のリスナーの方は、ジェームス・ブラウンのインストゥルメンタル曲などを聴き、彼がオルガン弾きであることを初めて知ったといったツイートを寄せてくれた。
それにしても、このコーナーがコンプリートせずに、いったん打ち切りになったのがとても残念。続きはまた必ずやりたいとおもいます。
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ジェームス・ブラウン・シングルス
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これは、VOL.11 1971-1981までリリースされています。番組ではVol.4 の最後の2曲を除いて、オンエアできました。このあと、「リヴィング・イン・アメリカ」とかは1980年代中期なので、まだまだありますが。
■ ジェームス・ブラウン・バンド(ダニー・レイ、フレッド・トーマス、マーサ・ハイ含む)、年末に来日
ビルボードライブ東京で2014年12月30日(火)、31日(水)、ビルボードライブ大阪で12月28日(日)。ジェームス・ブラウン役のメイン・ヴォーカルは、ルーズベルト・ジョンソンが担当する模様。
詳細はこちら↓
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=9250&shop=1
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