○ソウル・ミュージック講座~ご来場感謝~レポート1
【Thanks for Coming To Soul Music Lecture】
講座。
昨日(2014年11月9日)、江戸川総合文化センターで行われた「吉岡正晴・ソウル・ミュージック講座」お越しいただき、ありがとうございます。朝方は雨が降り、また天気予報も雨でしたが、司会の大西さん曰く「僕は天下の晴れ男ですから」というように、午後になり太陽もでてきて、ひじょうに良い天気になりました。おかげさまで当日券も40を超す数が出ました。当日、直接いらしていただいた方、また最初からご予約いただいた方、まことにありがとうございます。会場が広いところだったのですが、けっこうゆったり座れ、埋まっている感もありました。改めて感謝いたします。
トーク・講座は、ざっくり4パートに分けました。
簡単にご紹介します。
1)「ソウル・ミュージックの歴史」
ソウル・ミュージックがいかにいつ、誕生して、今日に至るか。1940年代から1950年代から、1960年代、1970年代、そして現在まで、ざっと駆け足でご紹介。また、レース・ミュージック、リズム&ブルーズ、ソウル、ブラック・コンテンポラリー、リズム&ブルーズと名前が変わってきたことについての解説など。
黒人(ブラック)が働いているときなどの日常のことを歌っている世俗的なブルーズと、教会で神へのメッセージを歌うゴスペルが融合してソウル・ミュージックになった、という話。
ゴスペルからマヘリア・ジャクソンの曲をひとつ、ブルーズからW.C.ハンディーの曲を一曲。
M01 If I Can Help Somebody – Mahalia Jackson written by Isaac Watts (1674-1748)
M02 Memphis Blues – W.C. Handy (1912)
ブルーズ+ゴスペル=ソウル。その呼び名の変遷について。
レース・ミュージック 1942年~
リズム&ブルーズ 1949年~
ソウル 1969年~
ブラック・コンテンポラリー 1982年~
リズム&ブルーズ(R&B)1990年~
と、その呼び名が時代によって変わったのですが、会場のみなさんがどの時代から聴き始めましたか、と尋ねたところ、最初のリズム&ブルーズから新しいリズム&ブルーズまで4つのパターン、それぞれに同数くらいの方々がいらっしゃったのが驚きでした。ちょうどいいバランスでお客様の年代がばらけていたのがおもしろかったです。
2)「ソウル・ミュージックの地域性」
全米各地で誕生したソウル・ミュージックのそれぞれの地域性にフォーカスした話。具体的には、デトロイト、シカゴ、フィラデルフィア、メンフィス、ニューオーリンズ、付随的にニューヨーク、ロスアンジェルス、マイアミ、マッスル・ショールズなど。
なぜ地域性がでるか。土地、空気、水。(映画『マッスル・ショールズ』の話)
ここで『マッスル・ショールズ』、どれくらいごらんになったかと聞いたところ、3分の1くらいの方が挙手。
メンフィスのところで、ドキュメンタリー映画『リスペクト・ユアセルフ』から、「オーティス・レディング登場」のチャプターをご紹介。
M03 These Arms Of Mine – Otis Redding
この2パートをやって「テイク5」(5分休憩)
3)「ソウル・ミュージックの形態」
1950年代から現在に至るまで、ブラック・ミュージック、ソウル・ミュージックの様々な形態について、いくつかを紹介。たとえば、ドゥー・ワップ、アカペラ、ヴォーカル・グループ、ガール・グループ、サイケデリック・ソウル、セルフ・コンテインド・グループ、ディスコ、ニュー・ジャック・スウィング、ラップ/ヒップホップなど。
ドゥー・ワップとラップは、同じストリートから始まったという点でルーツは同じという話。
ここで同じくストリートから登場したフォー・シーズンズを描いた『ジャージー・ボーイズ』の映画の予告編をご紹介。
会場の方に聴いてみると、3分の2くらいの人がすでにごらんになっていた。これはびっくり。しばし『ジャージー・ボーイズ』と「キャント・テイク・マイ・アイズ・オフ・ユー」の誕生秘話について、談義。そういうエピソードを知ってから聴くと、その曲の輝きが増し、その曲を改めてより好きになったりすることがあるという話。
ここでビデオ、スパイク・リーの映画『ドゥ・イット・アカペラ』から、パースウェージョンズの代表曲「ルッキング・フォー・アン・エコー」をご紹介。
M04 Looking For An Echoe - Persuasions
4)「僕の交流のあるアーティスト」~エピソード
ここはフリートークっぽいコーナー。これまでに僕が交流を持ち、比較的親しくなったアーティストの話をアットランダムに。パワーポイントで写真をご紹介しつつ、例としては、ジェームス・ブラウン、ダニー・レイ、カシーフ、バシリ・ジョンソン、ウェイン・リンゼイ、ジョー・サンプル、スタイリスティックス、アル・マッケイ、ジョージ・デューク、デイヴィッドTウォーカー、リン・フィドモント、ナイル・ロジャーズ、トニー・メイデン、ピーボ・ブライソン、ブルーイ、レオン・ウェア、ジェームス・イングラムなどなど。
インタヴューしたアーティストとのエピソードなど。スティーヴィー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、ルーサー、ジェームス・ブラウン、ベイビーフェイス、シャカ・カーンほか
インタヴューできていないアーティスト、アリサ・フランクリン。
ここで質疑応答。事前にアンケートに質問を書いていただき、それに答えるのですが、ひとつ、ふたつ答えたのですが、時間がなくなり、はしょってしまいました。
最後に、僕が今日のかける曲をまとめたものを一枚のCDに焼いてきたものをいらっしゃった方にじゃんけんでプレゼント。3名のラッキーな方にお渡ししました。
これでおよそ17時30分。
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質問用紙をまとめていただきましたので、後日、お答えできるものには、本ブログでお答えしようと思います。
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イヴェント後、軽く食事しての帰り。ミッドタウンのメゾンカイザーで。
マヘリア・ジャクソン
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