◎ビル・ウィザース・トリビュート＠カーネギー・ホール・ライヴ・セットリストなど（まとめ）

◎ビル・ウィザース・トリビュート＠カーネギー・ホール・セットリスト

【Tribute To Bill Withers : Setlist】

速報。

多くのスター・アーティストが集まり、ビル・ウィザースにトリビュートするライヴが、2015年10月1日夜8時（日本時間2日午前9時）からニューヨークのカーネギー・ホールで行われた。セットリスト、メンバー、ライヴ評などをまとめてご紹介します。

■今回のコンサートについての内容

ビル・ウィザース・トリビュート・コンサート、カーネギー・ホールで開催
2015年10月02日(金
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12079337306.html

今回のセットリストは、まず下記5曲目から18曲目までの「プログラム」が、1972年10月6日にこの同じカーネギー・ホールで行われたライヴ盤のセットリストをそのまま再現。そして、オープニングとアンコールに、そこで歌われていないビル・ウィザースの名曲、主として、1972年、73年以降のウィザースのヒット作品などを配した。このコンサートには、ディアンジェロが登場する予定だったが、急遽体調不良のためドクター・ストップがかかり、出演をキャンセル。Dが歌うとされていた2曲のうち1曲はドクター・ジョンが歌い、もう1曲はカットされた。

バンドは、グレッグ・フィリンゲインズが音楽ディレクターとなり、ドラムスにスティーヴ・ジョーダン、ベースにウィリー・ウィークス、ギターにフェリシア・コリンズ、パーカッションにバシリ・ジョンソン、バックコーラスにシンディー・マイゼル、ビルの娘でありシンガーでもあるコリ・ウィザースらニューヨーク・ベースの一流ミュージシャンたちが参加。

オープニングでは南アフリカ出身のギタリスト／ヴォーカリスト、ジョナサン・バトラーが1977年のウィザースのヒット「ラヴリー・デイ」で登場。

『ライヴ』アルバム再現の冒頭は予定されたディアンジェロに変わりドクター・ジョンがニューオーリンズ風リズムで再現。エド・シーランはギター片手にアコースティック的なサウンドで「エイント・ノー・サンシャイン」を。

この日もっとも拍手喝采を浴びたのは、アロー・ブラックの「ホープ・シール・ビー・ハピアー」。約7－8割を占める白人のオーディエンスは足を踏み鳴らし、スタンディング・オヴェーションを送った。次のシンガーは相当やりにくかったようだ。現地でライヴを見た音楽ライター、林剛さんも、この日のベストアクトと報告している。ライヴ評を掲載した下記3誌ともアロー・ブラックをベストと書いている。

主人公ビル・ウィザースは最後のアンコール部分で登場。さすがに歌わなかったが、簡単にコメント。「今夜5万ドルほど集まったそうだが、私が以前ここでやったときは、その半分ももらえなかった」。「こうした若いアーティストたちが私の名前を知っていることに驚いている」とも付け加えた。

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語彙。

ビル・ウィザースの音楽はひじょうにユニークで黒人のシンガー・ソングライターでありながら、ひじょうにフォーキーで白人のリスナーが意外と多いこと。これはウィザースがインタヴューなどで答えているのだが、彼はいわゆるソウル、R&Bだけでなく、普通のロック、フォーク、カントリーなども聴いていたという。また読者家でヴォキャブラリーも豊富なゆえにインテリ音楽ファンの支持も集めているようだ。

ウィザースは、ご存じのように1985年に『ウォッチング・ユー・ウォッチング・ミー』をリリースして、実質的に現役を引退。表立った音楽活動を辞めた。これは、当時の音楽業界（レコード会社）と自分の方針が真っ向から対立したため。

彼は、「ミュージック（音楽）」と「ミュージック・ビジネス」はまったく違うものだ、と若いアーティストたちに教えている。

ウィザースの音楽、楽曲自体はその後も多くのアーティストにカヴァーされたりしているが、40年を経ても、どの歌もそのメッセージは普遍的で、今の時代にもどんぴしゃにあっている。それだけ本質的な作品が多いということだろう。

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主なライヴ評。

■ライヴ評

ニューヨーク・タイムズ紙
Review: A Bill Withers Tribute With His Soul Disciples
By JON PARELESOCT. 2, 2015
http://www.nytimes.com/2015/10/03/arts/music/review-a-bill-withers-tribute-with-his-soul-disciples.html?_r=0

ビルボード誌
Ed Sheeran, Aloe Blacc & More Celebrate Bill Withers' Legacy at Carnegie Hall Tribute
By Natalie Weiner | October 02, 2015 3:16 PM EDT
http://www.billboard.com/articles/columns/the-juice/6715357/bill-withers-tribute-ed-sheeran-aloe-blacc-carnegie-review

ローリング・ストーン誌
Ed Sheeran, Dr. John Lead Moving Bill Withers Tribute at Carnegie Hall
Artists recreate Withers' historic 1972 concert song-for-song
By Andy Greene October 2, 2015
http://www.rollingstone.com/music/news/ed-sheeran-dr-john-lead-moving-bill-withers-tribute-at-carnegie-hall-20151002#ixzz3ngs4e9wl
http://www.rollingstone.com/music/news/ed-sheeran-dr-john-lead-moving-bill-withers-tribute-at-carnegie-hall-20151002

ヴァルチャー誌
October 2, 2015 1:42 p.m.
Bill Withers’s Distinctly American Music Lives On, Perhaps More Than Ever, at Carnegie Hall
By Lauretta Charlton
http://www.vulture.com/2015/10/live-review-carnegie-halls-bill-withers-salute.html

ライヴ前の告知記事

REPRINT THE LEGEND: REVISITING BILL WITHERS'S CARNEGIE HALL CLASSIC
BY TOM FINKELTUESDAY, SEPTEMBER 29, 2015
http://www.villagevoice.com/music/reprint-the-legend-revisiting-bill-witherss-carnegie-hall-classic-7714480?utm_content=buffer77249&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

■セットリスト
リーン・オン・ヒム：トリビュート・トゥ・ビル・ウィザース＠カーネギー・ホール、ニューヨーク

Opening

(20:00)
xx. Introduction – Michael Dorf
xx. Greeting – Bill Withers

01. Lovely Day – Jonathan Butler
02. Hello Like Before – Michael McDonald
03. Who Is He (And What Is He To You) – Ledisi
04. Let Me Be The One You Need – Gregory Porter With Valerie Simpson

The Program

05. Use Me – Dr. John (originally supposed to do by D’Angelo)
06. Friend Of Mine – Greg Phillinganes
07. Ain’t No Sunshine – Ed Sheeran
08. Grandma’s Hands – Amos Lee
09. World Keeps Going Round – Gregory Porter
10. Let Me In Your Life – Jonathan Butler
11. Better Off Dead – Anthony Hamilton
12. For My Friend – Dr. John

Intermission (20 minutes)

13. I Can’t Write Left-Handed – Keb’ Mo’
14. Lean On Me – Michael McDonald with The SAY Choir
15. Lonely Town, Lonely Street – Ed Sheeran
16. Hope She’ll Be Happier – Aloe Blacc
17. Let Us Love – Kathy Mattea with Kori Withers
18. Harlem / Cold Baloney – Anthony Hamilton

Encore

19. Just The Two Of Us – Aloe Blacc with Branford Marsalis
20. I Wish You Well – Keb’ Mo’ with Cast (Bill Withers on stage and made little speech)

(22:30)

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Artists

Ed Sheeran
D’Angelo (Cancelled)
Aloe Blacc
Keb’ Mo’
Branford Marsalis
Jonathan Butler
Amos Lee
Michael McDonald
Ledisi
Anthony Hamilton
Gregory Porter
Kathy Mattea
Dr. John
Kori Withers
Valerie Simpson
SAY Children Choir

House Band

Greg Phillinganes Keyboards, Musical Director

Steve Jordan, Drums
Willie Weeks, Bass
Dave Delhomme, Keyboards
Felicia Collins, Guitars, Chorus
Steve Weisberg, Keyboards, Organ
Bashiri Johnson, Percussions
Martin Perna, Sax,

Cindy Mizelle, Chorus
Jory Steinberger, Chorus
Kori Withers, Chorus

Strings Sections: (8 pieces)

(2015年10月1日、カーネギー・ホール、ニューヨーク、ビル・ウィザース・トリビュート・ライヴ)