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Channel: 吉岡正晴のソウル・サーチン
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◎「ソウル・サーチン・ラウンジ第6回」満員御礼・レポート(パート1)~ラルフのトーク絶好調

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◎「ソウル・サーチン・ラウンジ第6回」満員御礼・レポート(パート1)~ラルフのトーク絶好調

【Soul Searchin Lounge #06- Ralph Rolle Talks / The Great Storyteller】

ストーリーテラー。

「ソウル・サーチン・ラウンジ第6回」が2016年3月16日水曜日、新宿のカブキラウンジでトーク・ゲストにラルフ・ロールを迎え、行われた。この日は過去6回でもっとも多くの方にお集まりいただき、一部立ち見の方も出るほどになってしまった。ラルフ効果だ。(笑)


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今回はラルフ・ロールが実際に仕事をした「ソウルの現場」の話をたっぷりしてもらったが、それがいちいちおもしろおかしく話してくれるので、あっという間だった。

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第一部では、「今月のプリンス」で、2月にオーストラリアで行われたピアノの弾き語りツアーのライヴ音源から1曲かけてからラルフを呼び込み、トークを開始。

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アポロ。

彼の簡単なプロフィールを紹介する中で、彼が17年間もハウス・バンドの一員として活動したアポロ・シアターについての話になった。

「でも、4-5年前に、メール一本でクビを通告されたんだよ。(笑) そういうことは、少なくとも電話か直接会って言ってほしいよね。メールの文面は、『ディア・ミスター・ロール、あなたのアポロ・シアターでのドラマーとしての仕事はなくなりました』といったもの。でも、その後つい最近、サブ・ドラマーがライヴができないときに、代わりに入ってくれないかという連絡もきた。(笑)」

「自分が9歳の頃、姉が僕をアポロに連れてってくれた。それが姉がアポロに行ける唯一の方法だったんでね。あの頃、125丁目のアポロに行くのが楽しみだった。そこの看板(マーキー)に今日はだれがでるのだろう、と見ると、ジョー・サイモンとジャクソン5とあった。なんで、ジョー・サイモンがゴスペル・グループと一緒にやるんだろう、と思った。実はまだ彼らがレコード・デビューする前のことで彼らのことを知らなかったからだ。あの頃は1日2回ショーがあって、そこには3アーティストが出て、映画が1本上映され、2本の(ミニ・ムーヴィーの)マンガが上映された。そのショーを見ると、僕と同じくらいの小さな男の子がパフォーマンスを見せていた。それは素晴らしかった。それを見て、『僕もあれをやりたい!』と思ったんだ。」

「そんな子供の頃からのアポロでドラムを叩けるなんてそれだけで嬉しいことだった。それまでハウス・バンドのドラマーは、バディー・ウィリアムスだった。その彼が別の仕事でできないときに代わりにやらないかと言われやったところ、評判がよくて、それ以来彼らはバディーをクビにして、僕を使うようになった。(笑) いや、正確には、バディーが他の仕事で忙しくなってアポロをできなくなったこともある。それと、当時、歌も歌えるドラマーを探してたってこともあるんだけどね。(笑)」

だがそれから17年ほど経って、彼が今度はクビになるわけだ。(笑)

~~~

BETオナーズ。

ラルフは先週ワシントンDCで行われた『BETオナーズ』というショーの仕事をしていた。3月5日に収録があり、それが3月14日に放送された。そのいくつかのパートが徐々にユーチューブなどに流れ始めている。

その中のハイライトのひとつが約30年ぶりのオリジナル・メンバーでのディールの復活だった。そこにはベイビー・フェイス、そしてLAリードがドラムスで入っている。だが、LAリードは何十年もドラムを叩いていない。そこで、ラルフのところに、LAリードにドラムを教えてくれないかという連絡が来た。

「サラ―ム・レミというエイミー・ワインハウスなどのプロデューサーから電話があって、『LAリードと仕事はできるか』という。僕はLAリードが歌って僕がドラムでも叩くのかななどと思ったんだが、なんと、ドラムを教えてくれ、というんだ。『わかった、いいよ、いつだ?』と答えると『早ければ早いほどいい。明日は?』と言われ、翌日彼のニューヨークのオフィースにスーツにネクタイをして出向いた。オフィースに行って彼に(初めて)会うと、まるで何十年もの知り合いのようだった。どんな音楽が好きなんだ、というから、『あらゆる音楽好きだが、ミーターズの「シシー・ストラット」が好きだ』とか言うと、彼が何々が好きだとか、そんな音楽談義のやりとりが、1時間ほど続いた。そして最後に彼は言ったんだ。『じゃあ、明日からレッスン頼むよ』 (笑) そうして彼にドラムスを教えることになった」

ちょうどLAがプレイした様子がテレビ放映されたばかりで、その後にLAからラルフにメールが来た。その内容なども紹介してくれた。「君は僕を準備万端にしてくれた。感謝している。君は、クソすばらしいブラザーだ!」(笑)

そして、ディールの「ボディー・トーク」をかけた。

曲が終わりラルフにひとつ質問した。「ボディー・トーク」なんかはLAリードも曲を書き、元々レコーディングしていて、曲を知っているはずだよね。そんな曲をなんで、LAリードはラルフに教えてほしいと思ったの?」

ラルフ。「それは、僕も知りたい(笑)」 

「ただ、僕はドラムを18の頃から教えてるんだが、そこで学んだこと。一番大事なことは教えている生徒と、コネクト、つながる、ということだ。そして習いたいなという気持ちを掘り起こすことだ。(いいこと言うねえ、と僕) 僕の教える方法は、僕が知っているテクニックや知識を教えるのではなく、その生徒が持っている才能をちょっと叩いて伸ばすことなんだ。生徒には、僕と同じように叩いてほしいとは思ってないんだよ。彼らには彼らのスタイルでプレイしてほしいんだ。彼らのパッション(情熱)は僕を通してではなく、その楽器を通してでてくるんだ。LAリードは1985年以来ドラムスを叩いていなかった。彼にドラムの先生が必要だった理由は、彼は今や音楽業界の超大物で、その超大物の彼がドラムスをプレイしてちょっといまひとつだったら、『奴はミュージシャンとしてはたいしたことないな』なんて言われる。だからちゃんとプレイしなければならなかったんだ。そこで僕が彼に教えたことは、LAリードがきちんとそのドラムスを叩き、そのバンドをコントロールしている様を人々にわからせることだった。一つひとつのビートをどうのこうのと教えたのではなく、楽しくプレイすること、ステージで楽しくプレイすることが一番大事だということを教えたんだ」

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さっそく、皆勤賞のジュコンさんがレポートしてくれました。
http://blog.goo.ne.jp/jucon/e/8ee976fecea45fb42ae652e8ecbc5dd9

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その後、彼のドラム・クリニックの告知をして第一部終了。


次回「ソウル・サーチン・ラウンジ(第7回)」には、スペシャル・トーク・ゲストに人気DJカマサミ・コング登場。

ラルフ・ロールのドラム・クリニック

2016年3月26日(土)午後12時から、高輪台・スタジオ・ベイド

詳細はこちら↓
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12137202669.html

ラルフの他のライヴなどの告知。

□ドラム・クリニック

ラルフ・ロール・ドラム・クリニック

日時 2016年3月26日(土) 12時~14時
場所 スタジオ・ベイド高輪店
住所 東京都港区高輪3-10-1 地下一階
電話 03-5789-0054
料金 7000円

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ライヴ告知。

【ジノ×マサシリーズ特別編、《ジノ・マサ・ラルフ》がついに実現!】

日時 2016年3月21日(月・祝)、開場5時30分、開演7時30分 
2ステージ、入れ替えなし
会場 西麻布ダイニングバー 〈ルーム39〉
東京都港区3-1-18 新生ビル2階
電話 03-5771-6202
※六本木ヒルズの並び、日比谷線六本木駅1番出口から徒歩3分
定員 60名
料金 4500円 (ワン・ドリンク、ワン・フードのオーダーをお願いします)
出演
マサ小浜(Guitar / EXILE 他)
日野ジノ賢二(Bass / MISIA 他 )
ラルフ・ロール(Drums / レディーガガ、ファレル他)

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【日本最高のフリューゲルプレイヤーと称されるTOKUとスペシャル・バンドとラルフ・ロールの待望の初ライヴ】

日時 2016年3月26日(土)、開場5時30分、開演7時30分 
2ステージ、入れ替えなし
会場 西麻布ダイニングバー 〈ルーム39〉
東京都港区3-1-18 新生ビル2階
電話 03-5771-6202
※六本木ヒルズの並び、日比谷線六本木駅1番出口から徒歩3分
定員 60名
料金 4500円 (ワン・ドリンク、ワン・フードのオーダーをお願いします)

出演
トクTOKU(V&Flugelhorn / レイラ・ハサウェイ他 )
ラルフ・ロール(LA・リード、ディアンジェロ他)
フィリップ・ウー(Keyboards / Maze feat フランキー・ヴァリー他)
日野ジノ賢二(Bass / MISIA 他)
吉田サトシ(Guitar / AI 、MISIA、古内東子 他)

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(ソウル・サーチン・ラウンジの模様、明日に続く)

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セットリストは次の通り。

■セットリスト 「ソウル・サーチン・ラウンジ 第6回」

Show started 19:43
TMWhat’s Going On – David T. Walker
M01Nothing Compares 2 U – Prince (Live at the Opera House, 2/20/2016)
BGM
BGM   Boogie On Reggae Woman - Philip & Masa (Featuring Ralph Rolle)
>Introducing Ralph Rolle, topic on Apollo Theater
>Topic on BET Honors, LA Reid
M02Body Talk – Deele
BGM
M03When The Going Gets Tough, The Tough Gets Going – Billy Ocean
Ended 20:50

Set 2

Started 21:16
TMCaribbean Queen – Billy Ocean
BGM
>Topic on As A&R at Jive Records
>Topic on Grammy Bowie Tribute
M04David Bowie Tribute At Grammy – Space Oddity – Changes – Spiders From Mars – Suffragette City – Rebel Rebel – Golden Years – Fame –Under Pleasure – Let’s Dance – Heroes
BGM
>Topic on D’Angelo
M05Higher – D’Angelo
>10 questions
>present
Show ended 22:37

出演

司会・吉岡正晴
サポートDJ・DJオサ
トーク・ゲスト・ラルフ・ロール
通訳・早瀬みゆき

(2016年3月16日水曜、新宿カブキラウンジ、ソウル・サーチン・ラウンジ第6回、ゲスト・ラルフ・ロール)
ENT>MUSIC>Soul Searchin Lounge>#06>Rolle, Ralph


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