◇★ニーナ・シモーン伝記映画、4月22日全米公開へ
【Bio Pic “Nina” Will Hit Theater April 22】
紆余曲折。
2012年に製作が開始され、その初期の写真なども発表されたニーナ・シモーンの伝記映画『ニーナ(Nina)』がなかなか完成しなかったが、4年がかりでやっと完成・公開になる。2016年4月22日に全米公開とヴィデオ・オン・デマンドでのリリース予定と3月1日発表された。
http://www.ew.com/article/2016/03/01/zoe-saldana-nina-simone
ニーナについては、昨年一足先にネットフリックスで製作・放映されたドキュメンタリー映画『ホワットエヴァー・ハップンド、ミス・シモーン?』が第88回アカデミー賞にノミネートされていたが、残念ながら受賞は逃していた。
今度の劇場映画『ニーナ』の監督、脚本はシンシア・モート。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アヴァター』などに出演しているゾーイ・サルドーナがニーナ役を、シモーンのアシスタント、マネージャー役を『セルマ』でキング牧師役のデイヴィッド・オイエロウォが演じる。
予告編が3月2日公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=p6yfxOCiHr4
本作については、2012年に製作が発表され、サルドーナの写真が公開されたときに、シモーンの遺族などから、あまりイメージに近くない、似ていないなどの批判があがった。サルドーナを下ろせという嘆願も出回ったほどだった。遺族は、ニーナの鼻はもっと大きく広がっており、スキンはもっと濃かった、ゾーイはライトスキンで鼻はすっとしている、と指摘していた。
一方、サルドーナは本作を撮影するにあたり、家を3か月ほど出て、この役に集中して最大級の努力をしたことを強調。また、周囲のスタッフの仕切りがひじょうに悪かったことを批判している。
記事
http://theculture.forharriet.com/2015/11/zoe-saldana-on-nina-simone-biopic-nina.html#axzz41lclhXQL
http://www.theguardian.com/music/2016/mar/02/zoe-saldana-nina-simone-black-makeup-film-trailer
~~~
あらすじ。
黒人公民権運動家としても活動していたニーナ・シモーンは、アメリカに居づらくなり、フランスに居を移していた。しかし、持ち前の個性が周囲の人間とぶつかり、シモーンは次第に孤立を深めていく。そんなとき、マネージャーとなるクリフトン・ヘンダーソン(デイヴィッド・オイエロウォ)がもう一度カンバックすべきだと背中を押す。
~~~
■関連記事
ニーナ・シモーンのドキュメンタリー
ニーナ・シモーンのドキュメンタリー『ホワット・ハプンド、ミス・シモーン』全米公開
2015年06月24日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12040817394.html
~~~
ニーナ・シモーンとは
ニーナ・シモーンは、1933年2月21日サウスキャロライナ州ライオン生まれ。ピアノの才能を認められクラシックの名門ジュリアード音楽院で学んだが、黒人ということでなかなかクラシックの世界に入れなかった。そのため、ジャズ・クラブなどでピアノの弾き語りをするようになる。
1959年にはガーシュインの名作「アイ・ラヴ・ユー・ポーギー」を録音、これがヒット、注目のシンガーとなった。
1960年代に入ると、黒人の公民権運動などに積極的に関わるようになり、人種差別について歌った「オールド・ジム・クロウ」「ミシシッピー・ゴッダム(ミシシッピーのくそったれ)」などの曲を録音。
シモーンは、そうした中で、キング牧師、マルコムXなどとも親しく、日本でも公開されている『グローリー~明日への行進(原題Selma)』で描かれるセルマへの大行進などにも強く賛同。その行進のときにモンゴメリーで行われることになっていたライヴ・コンサートにも苦労して参加している。
クラシックをベースにジャズ、ソウル、R&B、フォーク、スピリチュアルなどあらゆるタイプの音楽を自分のものに昇華し、独自の音楽を作り上げた。のちのロバータ・フラック、アリーサ・フランクリンなどに大きな影響を与えている。
しかし、アメリカでなかなか認められず、彼女はアメリカを捨て、フランス、アフリカなどを転々。晩年はフランスに住み、そこで2003年4月21日、70歳で亡くなった。
ニーナ・シモン訃報記事(ソウル・サーチン・ブログ)(2003年4月24日付け)
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=421
~~~~
トリビュート・アルバム。
この映画に関連して、ロバート・グラスパー、ローリン・ヒルが手を組み、ニーナ・シモーン作品ばかりを最近のR&Bシンガーたちが歌うトリビュート・アルバムが2015年7月10日全米リリースされる。ローリン・ヒルが6曲歌でも参加。ほかに、アッシャー、メアリー・J・ブライジ、娘のリサ・シモーン、グレゴリー・ポーター、コモン&レイラ・ハサウェイ、グレイスらが参加。
アルバム『ニーナ・リヴィジテッド:ア・トリビュート・トゥ・ニーナ・シモーン』
最新作2015年7月10日発売
Tracklist
1. Lisa Simone – “Nobody’s Fault but Mine (Intro)”
2. Ms. Lauryn Hill – “Feeling Good”
3. Ms. Lauryn Hill – “I’ve Got Life”
4. Ms. Lauryn Hill – “Ne Me Quitte Pas”
5. Jazmine Sullivan – “Baltimore”
6. Grace – “Love Me or Leave Me”
7. Usher – “My Baby Just Cares For Me”
8. Mary J. Blige – “Don’t Let Me Be Misunderstood”
9. Gregory Porter – “Sinnerman”
10. Common & Lalah Hathaway – “YG&B”
11. Alice Smith – “I Put A Spell On You”
12. Lisa Simone – “I Want A Little Sugar In My Bowl”
13. Ms. Lauryn Hill – “Black Is The Color Of My True Love’s Hair”
14. Ms. Lauryn Hill – “Wild Is The Wind”
15. Ms. Lauryn Hill – “African Mailman”
16. Nina Simone – “I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free”
~~~
ニーナ・シモーンの1993年のドキュメンタリー(54分) 『ザ・レジェンド』
https://www.youtube.com/watch?v=FCrwInKcdY0
ニーナ本人のインタヴュー、周辺関係者のインタヴューから、ニーナの主張がよくわかる。
~~~
ニーナ・シモーン自伝(日本版)(絶版)
同英語版 I Put A Spell On You – Nina Simone written by Nina Simone with Stephen Cleary (1513円、在庫あり)(2003年リリースのペーパバック・ヴァージョン)
CD
エッセンシャル
5枚組2450円
7Classic Albums 1285円
今話題の「ボルチモア」
最新作2015年7月10日発売
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ENT>MUSIC>ARTIST>Simone, Nina
ENT>DOCUMENTARY>Simone, Nina
【Bio Pic “Nina” Will Hit Theater April 22】
紆余曲折。
2012年に製作が開始され、その初期の写真なども発表されたニーナ・シモーンの伝記映画『ニーナ(Nina)』がなかなか完成しなかったが、4年がかりでやっと完成・公開になる。2016年4月22日に全米公開とヴィデオ・オン・デマンドでのリリース予定と3月1日発表された。
http://www.ew.com/article/2016/03/01/zoe-saldana-nina-simone
ニーナについては、昨年一足先にネットフリックスで製作・放映されたドキュメンタリー映画『ホワットエヴァー・ハップンド、ミス・シモーン?』が第88回アカデミー賞にノミネートされていたが、残念ながら受賞は逃していた。
今度の劇場映画『ニーナ』の監督、脚本はシンシア・モート。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アヴァター』などに出演しているゾーイ・サルドーナがニーナ役を、シモーンのアシスタント、マネージャー役を『セルマ』でキング牧師役のデイヴィッド・オイエロウォが演じる。
予告編が3月2日公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=p6yfxOCiHr4
本作については、2012年に製作が発表され、サルドーナの写真が公開されたときに、シモーンの遺族などから、あまりイメージに近くない、似ていないなどの批判があがった。サルドーナを下ろせという嘆願も出回ったほどだった。遺族は、ニーナの鼻はもっと大きく広がっており、スキンはもっと濃かった、ゾーイはライトスキンで鼻はすっとしている、と指摘していた。
一方、サルドーナは本作を撮影するにあたり、家を3か月ほど出て、この役に集中して最大級の努力をしたことを強調。また、周囲のスタッフの仕切りがひじょうに悪かったことを批判している。
記事
http://theculture.forharriet.com/2015/11/zoe-saldana-on-nina-simone-biopic-nina.html#axzz41lclhXQL
http://www.theguardian.com/music/2016/mar/02/zoe-saldana-nina-simone-black-makeup-film-trailer
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あらすじ。
黒人公民権運動家としても活動していたニーナ・シモーンは、アメリカに居づらくなり、フランスに居を移していた。しかし、持ち前の個性が周囲の人間とぶつかり、シモーンは次第に孤立を深めていく。そんなとき、マネージャーとなるクリフトン・ヘンダーソン(デイヴィッド・オイエロウォ)がもう一度カンバックすべきだと背中を押す。
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■関連記事
ニーナ・シモーンのドキュメンタリー
ニーナ・シモーンのドキュメンタリー『ホワット・ハプンド、ミス・シモーン』全米公開
2015年06月24日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12040817394.html
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ニーナ・シモーンとは
ニーナ・シモーンは、1933年2月21日サウスキャロライナ州ライオン生まれ。ピアノの才能を認められクラシックの名門ジュリアード音楽院で学んだが、黒人ということでなかなかクラシックの世界に入れなかった。そのため、ジャズ・クラブなどでピアノの弾き語りをするようになる。
1959年にはガーシュインの名作「アイ・ラヴ・ユー・ポーギー」を録音、これがヒット、注目のシンガーとなった。
1960年代に入ると、黒人の公民権運動などに積極的に関わるようになり、人種差別について歌った「オールド・ジム・クロウ」「ミシシッピー・ゴッダム(ミシシッピーのくそったれ)」などの曲を録音。
シモーンは、そうした中で、キング牧師、マルコムXなどとも親しく、日本でも公開されている『グローリー~明日への行進(原題Selma)』で描かれるセルマへの大行進などにも強く賛同。その行進のときにモンゴメリーで行われることになっていたライヴ・コンサートにも苦労して参加している。
クラシックをベースにジャズ、ソウル、R&B、フォーク、スピリチュアルなどあらゆるタイプの音楽を自分のものに昇華し、独自の音楽を作り上げた。のちのロバータ・フラック、アリーサ・フランクリンなどに大きな影響を与えている。
しかし、アメリカでなかなか認められず、彼女はアメリカを捨て、フランス、アフリカなどを転々。晩年はフランスに住み、そこで2003年4月21日、70歳で亡くなった。
ニーナ・シモン訃報記事(ソウル・サーチン・ブログ)(2003年4月24日付け)
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=421
~~~~
トリビュート・アルバム。
この映画に関連して、ロバート・グラスパー、ローリン・ヒルが手を組み、ニーナ・シモーン作品ばかりを最近のR&Bシンガーたちが歌うトリビュート・アルバムが2015年7月10日全米リリースされる。ローリン・ヒルが6曲歌でも参加。ほかに、アッシャー、メアリー・J・ブライジ、娘のリサ・シモーン、グレゴリー・ポーター、コモン&レイラ・ハサウェイ、グレイスらが参加。
アルバム『ニーナ・リヴィジテッド:ア・トリビュート・トゥ・ニーナ・シモーン』
最新作2015年7月10日発売
Nina Simone: A Tribute to Nina Simone
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Various Artists
RCA (2015-07-10)
売り上げランキング: 484
RCA (2015-07-10)
売り上げランキング: 484
Tracklist
1. Lisa Simone – “Nobody’s Fault but Mine (Intro)”
2. Ms. Lauryn Hill – “Feeling Good”
3. Ms. Lauryn Hill – “I’ve Got Life”
4. Ms. Lauryn Hill – “Ne Me Quitte Pas”
5. Jazmine Sullivan – “Baltimore”
6. Grace – “Love Me or Leave Me”
7. Usher – “My Baby Just Cares For Me”
8. Mary J. Blige – “Don’t Let Me Be Misunderstood”
9. Gregory Porter – “Sinnerman”
10. Common & Lalah Hathaway – “YG&B”
11. Alice Smith – “I Put A Spell On You”
12. Lisa Simone – “I Want A Little Sugar In My Bowl”
13. Ms. Lauryn Hill – “Black Is The Color Of My True Love’s Hair”
14. Ms. Lauryn Hill – “Wild Is The Wind”
15. Ms. Lauryn Hill – “African Mailman”
16. Nina Simone – “I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free”
~~~
ニーナ・シモーンの1993年のドキュメンタリー(54分) 『ザ・レジェンド』
https://www.youtube.com/watch?v=FCrwInKcdY0
ニーナ本人のインタヴュー、周辺関係者のインタヴューから、ニーナの主張がよくわかる。
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ニーナ・シモーン自伝(日本版)(絶版)
ニーナ・シモン自伝―ひとりぼっちの闘い
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ニーナ シモン ステファン クリアリー
日本テレビ放送網
売り上げランキング: 730,121
日本テレビ放送網
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同英語版 I Put A Spell On You – Nina Simone written by Nina Simone with Stephen Cleary (1513円、在庫あり)(2003年リリースのペーパバック・ヴァージョン)
I Put A Spell On You: The Autobiography Of Nina Simone
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Nina Simone
DaCapo Press
売り上げランキング: 91,459
DaCapo Press
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CD
エッセンシャル
Essential Nina Simone
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Nina Simone
Sony Legacy (2011-03-15)
売り上げランキング: 584,446
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Nina Simone: 50 Hits
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Vintage Pleasure (2013-02-20)
売り上げランキング: 8,756
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5枚組2450円
Original Album Series
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Nina Simone
Imports (2014-06-30)
売り上げランキング: 23,231
Imports (2014-06-30)
売り上げランキング: 23,231
7Classic Albums 1285円
Seven Classic Albums
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Nina Simone
Real Gone Jazz (2013-06-04)
売り上げランキング: 38,109
Real Gone Jazz (2013-06-04)
売り上げランキング: 38,109
今話題の「ボルチモア」
ニーナ・シモン
キングレコード (2013-12-11)
売り上げランキング: 115,366
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売り上げランキング: 115,366
最新作2015年7月10日発売
Nina Simone: A Tribute to Nina Simone
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売り上げランキング: 484
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売り上げランキング: 484
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ENT>MUSIC>ARTIST>Simone, Nina
ENT>DOCUMENTARY>Simone, Nina