◎ドン・ブライアント37年ぶりライヴ・セットリスト~ブラザーズ・ブラウンとともに
【Don Bryant Live : First In 37 Years In Japan】
37年ぶり。
メンフィスのソングライターであり、シンガーでもあるドン・ブライアントが、1979年7月以来、およそ37年ぶり(正確には36年10か月ぶり)に来日。前回は、ドン・ブライアント+アン・ピーブルズ+シル・ジョンソンの3人によるライヴだったが今回は単独。(正確に言うと、ブラザーズ・ブラウンとの共演か)
ドンは1942年4月4日生まれ、現在74歳。前回の来日時は37歳だから、その油の乗り方はまったく違う。だが74歳にしては、けっこう声がでていた。しばらくR&Bの音楽活動はせずに、教会などで歌っていたりした程度だったそう。
年齢層は圧倒的に高く、少なくとも50代、60代が中心、それも男性がほとんど。かなり年季の入ったソウル、ブルーズ・ファンが多かったように見受けられた。
ライヴ自体は、一言で言えば、アメリカ南部のチトリン・サーキット、ジューク・ジョイントなどで行われるようなゆるいライヴという感じだった。
37年前は、3者が登場してきたので、かなりおなかいっぱい感があったと記憶するが、今回は、70分程度でシンプル。
~~~
前半は、「ブラザーズ・ブラウン」というバンド(4人)が歌と演奏を披露。後半、ドンが登場。前半26分、後半47分という割合だった。ファースト・セットは、ドンの出番が40分程度だったらしい。
僕はまったくこのブラザーズ・ブラウンというバンドは知らなかったが、今年、ラリー・カールトンの335レコーズからアルバム『ダスティー・ロード』をリリースした実力派だった。メンバーには1970年代に活躍したリトル・フィートのベース奏者、ケニー・グラッドニーも参加。そのアルバムからの作品を演奏した。バンド演奏はかなりしっかりしており、メンバーはスタジオでの仕事も多いようだ。
最後のアンコール曲「ディキシー・チキン」は、ケニー・グラッドニーが現在も在籍しているリトル・フィートの1973年発表、グループの3作目『ディキシー・チキン』の題名曲。ニューオーリンズ・フレイヴァーたっぷりのこの曲は、なんと、「R&B殿堂」入りしている曲でもあった。
ライヴが終わったところ、なんとギターの佐橋佳幸さんとばったり。彼は、そのケニーと昔レコーディングをしたそうで、この日ライヴを見に来て、ステージにケニーがいるのを発見し大変驚かれたそうだ。
Little Feat – Dixie Chicken
https://www.youtube.com/watch?v=7RvR3j535qc
~~~
さて、ドンが歌う自作曲でもあり、アン・ピーブルズで大ヒットした「アイ・キャント・スタンダ・ザ・レイン」や、盟友O.V.ライトの「ニックル・アンド・ア・ネイル」は、いちばんはまる。しかし、もう少しドンの歌、たとえば「フォー・ユア・プレシャス・ラヴ」や、「クライ・ベイビー」あたりのサザン・ソウルをじっくり聴きたかった。
ドン本人は、ここ数年、世俗のR&Bショーをやりだして復活したそうだ。奥様アン・ピーブルズは、発作で倒れたとかで現在は歌えないそう。完全復帰したらまたステージに立ちたいが、現時点ではわからないという。ドンはやはり、南部ソウル・マンらしく、実に気のいいおじさんだった。
ちなみに、今回のブラザーズ・ブラウン、ギター奏者とキーボード奏者2人が「ポール・ブラウン」という同姓同名だ。キーボードのポール・ブラウンをドン・ブライアントは「LAポール」と呼んでいたが、彼がバンド・マスターで、もう20年以上の知り合いだそう。ドンが音楽活動を再開するときに、キーボードのポールに相談し、彼らがバックを担当することになった。またギターのポール・ブラウンは、グラミー賞を獲得している。
ライヴ後は全員揃ってサイン会に出ていた。
~~~
ブラザーズ・ブラウン
http://wbaentertainment.com/index.php/portfolio/brothers-brown
http://goo.gl/UI1tsM
~~~
ドン・ブライアント~プレシャス・ソウル
http://goo.gl/m3fBlL
Don Bryant - Try Me
https://www.youtube.com/watch?v=Z9V2v2mENlw
Don Bryant sings "Everything Is Gonna Be Alright"
https://www.youtube.com/watch?v=WnBTOXkUjz0
Don Bryant - I'll Go Crazy
https://www.youtube.com/watch?v=nslWR105PJs&spfreload=10
■セットリスト ドン・ブライアント、ブラザーズ・ブラウン@ビルボードライブ東京、2016年5月23日月曜
[ ] denotes original acts and/or acts made it hit
Show started 21:31
~~Brothers Brown →
01. Cup Of Tea
02. Sweet Cadillac
03. Drink You Off My Mind
04. This Old Heart
05. Hurricane
21:57→Don Bryant came on stage
06. Try Me [James Brown]
07. She’s Looking Good
08. I Can’t Stand The Rain [Ann Peebles]
09. Nickel And A Nail [O.V.Wright]
10. Everything’s Gonna Be Alright
11. I’ll Go Crazy
12. Well Alright
Encore. Dixie Chicken [Little Feat, 1973]
Show ended 22:44
■メンバー
Don Bryant (Vocal)
Paul Brown (Guitar, Vocal)
Paul Brown (Keyboards, Vocal, MD)
Kenny Gradney (Bass, Vocal)
Peter Young (Drums, Vocal)
(2016年5月24日火曜、ビルボードライブ東京、ドン・ブライアント・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bryant, Don
ドン・ブライアント~プレシャス・ソウル
http://goo.gl/m3fBlL
Brothers Brown – Dusty Road
http://goo.gl/UI1tsM
【Don Bryant Live : First In 37 Years In Japan】
37年ぶり。
メンフィスのソングライターであり、シンガーでもあるドン・ブライアントが、1979年7月以来、およそ37年ぶり(正確には36年10か月ぶり)に来日。前回は、ドン・ブライアント+アン・ピーブルズ+シル・ジョンソンの3人によるライヴだったが今回は単独。(正確に言うと、ブラザーズ・ブラウンとの共演か)
ドンは1942年4月4日生まれ、現在74歳。前回の来日時は37歳だから、その油の乗り方はまったく違う。だが74歳にしては、けっこう声がでていた。しばらくR&Bの音楽活動はせずに、教会などで歌っていたりした程度だったそう。
年齢層は圧倒的に高く、少なくとも50代、60代が中心、それも男性がほとんど。かなり年季の入ったソウル、ブルーズ・ファンが多かったように見受けられた。
ライヴ自体は、一言で言えば、アメリカ南部のチトリン・サーキット、ジューク・ジョイントなどで行われるようなゆるいライヴという感じだった。
37年前は、3者が登場してきたので、かなりおなかいっぱい感があったと記憶するが、今回は、70分程度でシンプル。
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前半は、「ブラザーズ・ブラウン」というバンド(4人)が歌と演奏を披露。後半、ドンが登場。前半26分、後半47分という割合だった。ファースト・セットは、ドンの出番が40分程度だったらしい。
僕はまったくこのブラザーズ・ブラウンというバンドは知らなかったが、今年、ラリー・カールトンの335レコーズからアルバム『ダスティー・ロード』をリリースした実力派だった。メンバーには1970年代に活躍したリトル・フィートのベース奏者、ケニー・グラッドニーも参加。そのアルバムからの作品を演奏した。バンド演奏はかなりしっかりしており、メンバーはスタジオでの仕事も多いようだ。
最後のアンコール曲「ディキシー・チキン」は、ケニー・グラッドニーが現在も在籍しているリトル・フィートの1973年発表、グループの3作目『ディキシー・チキン』の題名曲。ニューオーリンズ・フレイヴァーたっぷりのこの曲は、なんと、「R&B殿堂」入りしている曲でもあった。
ライヴが終わったところ、なんとギターの佐橋佳幸さんとばったり。彼は、そのケニーと昔レコーディングをしたそうで、この日ライヴを見に来て、ステージにケニーがいるのを発見し大変驚かれたそうだ。
Little Feat – Dixie Chicken
https://www.youtube.com/watch?v=7RvR3j535qc
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さて、ドンが歌う自作曲でもあり、アン・ピーブルズで大ヒットした「アイ・キャント・スタンダ・ザ・レイン」や、盟友O.V.ライトの「ニックル・アンド・ア・ネイル」は、いちばんはまる。しかし、もう少しドンの歌、たとえば「フォー・ユア・プレシャス・ラヴ」や、「クライ・ベイビー」あたりのサザン・ソウルをじっくり聴きたかった。
ドン本人は、ここ数年、世俗のR&Bショーをやりだして復活したそうだ。奥様アン・ピーブルズは、発作で倒れたとかで現在は歌えないそう。完全復帰したらまたステージに立ちたいが、現時点ではわからないという。ドンはやはり、南部ソウル・マンらしく、実に気のいいおじさんだった。
ちなみに、今回のブラザーズ・ブラウン、ギター奏者とキーボード奏者2人が「ポール・ブラウン」という同姓同名だ。キーボードのポール・ブラウンをドン・ブライアントは「LAポール」と呼んでいたが、彼がバンド・マスターで、もう20年以上の知り合いだそう。ドンが音楽活動を再開するときに、キーボードのポールに相談し、彼らがバックを担当することになった。またギターのポール・ブラウンは、グラミー賞を獲得している。
ライヴ後は全員揃ってサイン会に出ていた。
~~~
ブラザーズ・ブラウン
http://wbaentertainment.com/index.php/portfolio/brothers-brown
http://goo.gl/UI1tsM
~~~
ドン・ブライアント~プレシャス・ソウル
http://goo.gl/m3fBlL
Don Bryant - Try Me
https://www.youtube.com/watch?v=Z9V2v2mENlw
Don Bryant sings "Everything Is Gonna Be Alright"
https://www.youtube.com/watch?v=WnBTOXkUjz0
Don Bryant - I'll Go Crazy
https://www.youtube.com/watch?v=nslWR105PJs&spfreload=10
■セットリスト ドン・ブライアント、ブラザーズ・ブラウン@ビルボードライブ東京、2016年5月23日月曜
[ ] denotes original acts and/or acts made it hit
Show started 21:31
~~Brothers Brown →
01. Cup Of Tea
02. Sweet Cadillac
03. Drink You Off My Mind
04. This Old Heart
05. Hurricane
21:57→Don Bryant came on stage
06. Try Me [James Brown]
07. She’s Looking Good
08. I Can’t Stand The Rain [Ann Peebles]
09. Nickel And A Nail [O.V.Wright]
10. Everything’s Gonna Be Alright
11. I’ll Go Crazy
12. Well Alright
Encore. Dixie Chicken [Little Feat, 1973]
Show ended 22:44
■メンバー
Don Bryant (Vocal)
Paul Brown (Guitar, Vocal)
Paul Brown (Keyboards, Vocal, MD)
Kenny Gradney (Bass, Vocal)
Peter Young (Drums, Vocal)
(2016年5月24日火曜、ビルボードライブ東京、ドン・ブライアント・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bryant, Don
ドン・ブライアント~プレシャス・ソウル
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