○「ソウル・サーチン・ラウンジ第20回記念~ジェームス・ブラウン特集2」(パート1)~ハリー・ワインガー、林剛氏を迎えて
【Soul Searchin Lounge #20 - Harry Weinger & Tsuyoshi Hayashi Talk】
大盛況。
歌舞伎町で話題のトークイヴェント「ソウル・サーチン・ラウンジ」も、2015年10月から始まり毎月1回行い、2017年5月でついに20回目。第4回から毎回おもしろいトーク・ゲストを招いたトーク・ショーになっているが、2017年5月17日(水)に行われた記念すべき第20回は、「20回記念特集」で、19回から3回にわたってジェームス・ブラウン特集をお送りしている。
19回は、ジェームス・ブラウン・サウンドを完璧に踏襲するオーサカ=モノレールのリーダー、中田亮さん。マーサ・ハイ、マーヴァ・ホイットニー、フレッド・ウェスリーら多くのジェームス・ブラウン・ファミリーとコラボしており、ミスター・ブラウンのエピソードも多数お持ちだ。
そして、20回目は、なんとあのジェームス・ブラウンの1991年リリースの4枚組ボックスセット『スタータイム』を編纂したハリー・ワインガーさんを招いて、さまざまなジェームス・ブラウン話、彼が編纂してきたソウル系コンピレーション・アルバムなどについて話を聞いた。ワインガーさんは第一部のあと、ブルーノートにライヴを見に行くというので、第二部は日本のR&Bジャーナリスト、林剛さんが登壇。林さんは一部の最後のあたりから登壇していただいた。
左から吉岡正晴、ハリー・ワインガー、林剛、早瀬みゆき(通訳)
ワインガーさんは、ジェームス・ブラウンの『スターボックス』を作る時の話、モータウンのカタログからコンピを作る時の話、ディアンジェロの話、アラン・リーズの話など、いずれもソウル・ミュージック・ファンからするとどれも興味深い話がたっぷり聴けた。
ジェームス・ブラウンのマスターテープが、曲によって何トラックで録音されているかなども、ワインガー氏はほぼ完ぺきに覚えていた。
今回は第一部だけだったが、次回は通しで登壇してくれると言っていた。
彼は『スターボックス』の編纂で、グラミー賞ベスト・コンピレーション部門を獲得する。これを獲得したときの気持ちはどうだったか、と尋ねると完璧な答えが返ってきた。
「アイ・フィール・グッド!(最高の気持ちだよ)」一斉に笑いと拍手が巻き起こった。
またこの日は、ジャズ界のハリー・ワインガーというか、ジャズ界で多くの復刻・発掘を行っている名ディレクター、ゼヴ・フェルドマンさんが来日中で、ちょうどハリーとも知り合いということで、この「ラウンジ」に観客として来てくれた。2部の頭で少し話を聞こうと思っていたが、やはり時間がなくなり、次の食事会の時間がすでに過ぎていたので、また次回の機会にということになった。
左から吉岡正晴、ゼヴ・フェルドマン(レゾナンス・レコード)、ハリー・ワインガー(ユニヴァーサル・ミュージック)
第二部では林さんとの、まるで「夜明けのソウル・バー」で繰り広げられるようなレコード、CD好きの悩みなどに話が及び、観客のみなさんからは失笑は買うわ、DJのオサからは、まあそういう話は、本編が終わった後ででも、などとたしなめられるほど。
ということで、林さんはここで最後に発表を。なんと同じカブキラウンジで林さんら共著の『新R&B読本』の出版記念イヴェント的なトーク/DJイヴェントを6月9日(金)行うという。
(ハリーと林さんとの話は、録音を起こしてまたご紹介したいとおもいます)
■ハリー・ワインガーと佐藤潔さん、松林弘治さんがこのイヴェントの前日に食事をしたときの話、このラウンジの話、レコードジャケットを使ったノートの話などを書かれています。こちら。
The Great “Bop-Gun Club” With Harry Weinger In Tokyo
Posted on 2017/05/21 by shaolin
https://microgroove.jp/2017/05/the-great-bop-gun-club-with-harry-weinger-in-tokyo/
■次回「ソウル・サーチン・ラウンジ」21回は特別編成で、6月23日(金)に。定例第3水曜21日の2日後です。詳細は近日中に発表いたします。ジェームス・ブラウン3部作の最終章です。ご期待ください。
■概要
2017年6月9日(金)
black music returns ~新R&Bの逆襲・2017
日時:6月9日(金)19:00~23:00
会場:新宿・カブキラウンジ http://kabukilounge.tokyo/
住所 東京都新宿区歌舞伎町 1-23-13 TC大滝ビル5階 (1階は出会いカフェ・キラ)
電話 03-6205-5125
出演者:林剛(音楽ジャーナリスト)
トーク・ゲスト:荘治虫(文筆業/元bmr編集者)
ゲストDJ:Yacheemi(from 餓鬼レンジャー) http://yacheemi.tumblr.com/
料金:1,500円 with 1 drink
毎年ニューオリンズで開催されているR&Bの祭典「ESSENCE FESTIVAL」に10年以上にわたって通い詰め、R&Bを中心に現在進行形のブラック・ミュージックをレポートしている音楽ジャーナリスト・林剛が、ジャンルレス化するR&Bについて、ユルく、鋭く語る。専門誌「bmr」が休刊されてから早6年。いったい、今R&Bはどうなっているのか? どこか面白いのか? 迷えるR&B難民を救うトーク・イベントです。トーク・ゲストには、林剛と「新R&B教本」 http://bmr.jp/news/177764 を共同執筆した元bmr編集者の荘治虫さん。ゲストDJは、林剛と共にESSENCE FESTIVALにも参戦した経験のある、「餓鬼レンジャー」の“タコ神様“ことYacheemiさん。お酒を飲みながら、R&Bの夕べをお楽しみください!
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ハリー・ワインガー仕事の一部
ゼヴ・フェルドマンの最近の仕事の一部。
デニス・コフィーの未発表曲
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ENT>Weinger, Harry
ENT>Hayashi, Tsuyoshi