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Channel: 吉岡正晴のソウル・サーチン
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○ジグソー/「スカイ・ハイ」物語~今日のBS-TBS『ソング・トゥ・ソウル』で初回放送

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○ジグソー/「スカイ・ハイ」物語~今日のBS-TBS『ソング・トゥ・ソウル』で初回放送

 

【Story Of Jigsaw & “Sky High” Will Be Broadcast On “Song To Soul”】

 

放映。

 

今日(2017年9月10日)日曜にBS-TBS(全国放送)の音楽番組『ソング・トゥ・ソウル』でジグソーと彼らの大ヒット「スカイ・ハイ」誕生にフォーカスした回が放送される。放送は23時から24時。初回放送で、後日再放送もされる。関係者の現地取材を交えたものになる。

 

「スカイ・ハイ」は企画立ち上がりから録音、完成、納品までわずか1週間でできた奇跡の一曲だ。その後、日本では4回にわたって大ヒットする。

 

「スカイ・ハイ」誕生はこうだ。

 

一週間。

 

1975年5月、映画プロデューサーがちょうど製作していた映画『ザ・マン・フロム・ホンコン』のテーマ曲を誰かに依頼しようとしていた。5月22日、紆余曲折あり、ジグソーが担当することになり、翌日23日にはメンバーが試写を見て、24日に2曲を書き上げた。25日にはデモテープを録音。26日、映画関係者にそのデモを聞かせ、2曲のうちの1曲「スカイ・ハイ」に決まる。すぐにロンドンの名アレンジャーで、ビートルズの「レット・イット・ビー」などをアレンジしていたリチャード・ヒューソンにアレンジを依頼、2日後の28日に今は亡きロンドンの名門スタジオ、オリンピック・スタジオでフル・オーケストラを従えて録音。29日にトラックダウンをして、完成させた。企画立ち上がりから、レコーディング終了・納品までわずか1週間の出来事だった。

 

そして映画は1975年7月31日全米公開。全米チャートでは8月末からヒットし始め、12月には最高位3位を記録する大ヒットになる。

 

ちなみに、この「スカイ・ハイ」は、日本では4回ヒットした。

 

まず、最初はアメリカでヒットした1975年暮れ、その波が直接日本にきた。次が翌1976年、その映画『ザ・マン・フロム・ホンコン』に邦題『スカイ・ハイ』と付き日本公開されたとき。ちょうどブルース・リーの「カンフー・ブーム」があり、そうした状況下で話題となり、テーマ曲がヒットした。

 

さらに1976年11月、ジグソーがヤマハ世界歌謡祭出演のため初来日、全国ツアーも敢行。この来日効果で三度(みたび)「スカイ・ハイ」がヒットする。

 

しかし、その後1977年2月から全日本プロレスのプロレスラー、ミル・マスカラスがこの「スカイ・ハイ」を自身のテーマ曲にして、毎回登場のたびにこれがかかるようになる。その模様は全国にテレビ中継され、「スカイ・ハイ」は一挙に日本全国のお茶の間に広まった。結局、これはマスカラスのおかげで、日本だけで90万枚のセールスを記録するに至った。今でもこの「スカイ・ハイ」は「ミル・マスカラスのテーマ曲」として知られる。

 その後も、テレビ番組『鳥人間コンテスト』のシーンで使われたり、ビールのCM曲、車のCM曲などにも使われ親しまれている。

 

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番組ホームページ→

http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/

 

番組ツイッター

https://twitter.com/SongtoSoul

 

@SongtoSoul

 

番組ホームページでの紹介文。

 

「スカイ・ハイ」ジグソー

 

「スカイ・ハイ」は、1975年に全米3位を記録したヒット曲。その後、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでもベスト10にランクイン。日本ではプロレスラー、ミル・マスカラスの入場曲としても親しまれ、77年の洋楽チャートで11週連続No.1を記録、その年の洋楽シングル年間売上でもNo.1に輝いた。この曲のヒットにより世界中に名を広めたのが、イギリスのロック・バンド、ジグソー。彼らは1966年にイングランドのコヴェントリーでバンドを結成し、その地を中心に活動を続けていた。この曲は、ジグソーが映画『The Man from Hong Kong(邦題:スカイ・ハイ)』のテーマ曲としてつくったものだが、実は、映画のプロデューサーたちは当初、ジグソーではなく、別のアーティストにテーマ曲を依頼するつもりでいた。しかし、予定の期限が差し迫る中、候補者たちから次々と依頼を断られ、テーマ曲づくりは一時暗礁に乗り上げてしまう。

 

この話を聞きつけたのが、ジグソーの所属するスプラッシュ・レコードの社長、チャス・ピートだった。彼はジグソーのメンバーに特急仕上げの曲づくりを依頼。映画の試写から曲づくり、デモテープの制作、プロデューサーへのプレゼン、オーケストラのアレンジ、そしてレコーディングまで… 彼らは、わずか1週間のスケジュールでこれらの作業をこなし、完成した曲は見事、大ヒットとなった。期限付きのこの特急プロジェクトには、関係者たちのどんな努力があったのか。

 

番組では、デス・ダイヤー、トニー・キャンベル、バリー・バーナードらジグソーのメンバーや、彼らを支えたレコード会社のスタッフ、オーケストラ・アレンジを施したリチャード・ヒューソン(ビートルズの「ロング・アンド・ワインディング・ロード」のアレンジでも知られる)など、ゆかりの人々を訪ね、この曲がどのように誕生したのかを探っていく。

 

出演予定

 

デス・ダイヤー(ジグソー ヴォーカル、ドラム/「スカイ・ハイ」作曲者)

トニー・キャンベル(ジグソー ギター)

バリー・バーナード(ジグソー ベース)

リチャード・ヒューソン(アレンジャー)

チャス・ピート(スプラッシュ・レコード 社長)

ジャッキー・モイニー(TVプロデューサー/元スプラッシュ・レコード スタッフ)

ピーター・ナイトJr.(宣伝担当者)

 

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ジグソー関連は2017年9月20日と、11月8日に計6タイトルが一気に発売される。

 

いずれもアルバム未収録のシングル曲や未発表曲、初CD化曲など多数収録。11月にリリース予定の第2弾3タイトルと全6枚でジグソーの全音源を網羅できるコンプリート・コレクション・シリーズになる。

 

ブックレットにはプロデューサー、メンバーの最新インタビューのほか、ヒストリー、ディスコグラフィ、貴重な写真なども掲載。歌詞付。最新デジタル・リマスタリング

 

■発売予定タイトル詳細

 

第一弾 2017年9月20日(水)発売予定

 

1.           『スカイ・ハイ40TH ANNIVERSARY COLLECTION』[2枚組CD]

https://goo.gl/pLgxg4

 

MUROによる「スカイ・ハイ」の最新リミックス・ヴァージョン、C-Murderによる「スカイ・ハイ」最新リミックスを含むリミックス・コレクションに今回初CD化となる『ジャーニー・イントゥ・ザ・スペース』(1977年)と『ジグソー愛の12章』(1980年)の2枚のアルバムをカップリングしてさらにレア・トラックスを追加。

 

2. 『レザースランド・ファーム』+10

https://goo.gl/X48c6v

 

記念すべきファースト・アルバム(1970年)に 貴重な初期シングル10曲を追加。初CD化。

 

3.『青春の詩』+『オーロラ・ボリアリス』+3

https://goo.gl/CkDJgg

 

日本デビュー・アルバム『青春の詩-broken Hearted』(1973年)と初CD化の2ndアルバム『オーロラ・ボリアリス』(1972年)をカップリング、アルバム未収録のシングル3曲も追加。

 

第二弾 2017年11月8日(水)発売予定

 

4.『愛の想い出』+13

5. 『スカイ・ハイ』+13

6. 『恋のマジック』+16

 

仕様:ジュエルケース/20Pブックレット/歌詞・日本語解説付/英国オリジナルアートワーク仕様/最新デジタル・リマスタリング

定価:2,400円+税/2,900円+税(2枚組)

発売日:第一弾 2017年9月20日(水)/第二弾 11月8日(水)予定

発売・販売;株式会社ウルトラ・ヴァイヴ

 

■ジグソー・プロフィール

 

1966年にイングランド、ウェスト・ミッドランズ・コヴェントリーで結成。メンバーはデス・ダイヤー(vo, ds)、クライヴ・スコット(key)、トニー・キャンベル(g)、バリー・バーナード(b)。1968年デビュー、1971年、1作目となるアルバムをリリース、 8 枚の作品を発表。初期には、ブルージーなロック・ナンバーあり、ホワイト・ドゥ・ワップあり、プログレありのオール・ラウンドなバンドとして活躍。その後、「スカイ・ ハイ」に代表されるポップ感溢れるメロディで人気を博した。

 

「スカイ・ハイ」誕生前年の1974 年にジグソーのメンバー、デス・ダイヤーらが書いた「フー・ドゥ・ユー・シンク・ユー・アー(邦題「恋のあやまち」)」がボー・ドナルドソン&ヘイウッズの歌で全米 15 位、全英 21 位を記録。翌 1975年に(日本で「スカイ・ハイ」が爆発的ヒットを記録する2 年前)香港オーストラリア合作映画「The Man From Hong Kong」の主題歌の依頼が音楽出版社経由で舞い込み、3日で曲を書き下ろし、録音まで完成させたのが「スカイ・ハイ」だった。

 

1975年 10 月全米ポップ・チャートで3 位、全英 9 位、その後ドイツ、日本、オーストラリア、ニュージーランドで1位を獲得し世界的ヒットを記録する。

 

さらにここ日本では 同曲が1977 年春、全日本プロレスの人気外国人プロレスラー:ミル・マスカラスのテーマとなり、日本テレビ系列『プロレス中継』で使用されさらなる大ヒットを記録。プロレスラー(選手)と入場曲という今では定番になったスタイルを確立するのに大きな役割を果たすことになり、21 世紀にも永遠と輝く不朽の名曲となった。

 

バンドは、その後も作品を発表したが、惜しまれつつ1981 年 12 月31日に解散した。

 

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ENT>TV>Song To Soul>Sky High

 


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