○マイケル・ジャクソン初来日時のエピソードが語られる著作登場
【Michael Jackson’s Book Focused On First-Solo Concert】
30年。
今から30年前、1987年9月12日、東京の後楽園球場でマイケル・ジャクソン初のソロ・ツアーが始まった。新作『バッド BAD』を出して、その「バッド・ワールド・ツアー」のスタート地点をマイケルは東京・ジャパンに選んだのだ。
1973年にジャクソン・ファイヴの一員として来日したことはあったが、ソロ・シンガーとしての初来日は、マイケル・タイフーンと呼ばれ、大変な現象になった。マイケルが行く先々で人だかりができ、歓声が沸き上がった。スポーツ紙は連日、マイケルを追いかけ、どんな小さなネタでも、記事にした。
そんな記念すべき初来日を実現させた日本テレビの白井さんが、長年の沈黙を破って、当時の回想録を執筆した。
いかにしてこのプロジェクトは始まったのか、その紆余曲折から、実現までの道のり。どれだけの苦労があったか。様々なエピソードを交え、当事者が語る。
実は僕もこの初来日は、14回の日本公演すべてを見た。大変ラッキーなことに、日本テレビ出版局がマイケルの来日時の写真集を出すというので、マイケル以外のスタッフやミュージシャンたちに話を聞き、一冊にまとめるという仕事を仰せつかったのだ。
湯川れい子さんとの対談や、クインシー・ジョーンズの記者会見の詳細、ライヴ・ショーの詳細、ミュージシャンたちのインタヴューなど実にもりだくさんな内容になった。確か、来日コンサート終了後可能な限り早く出版するということで、そうとうきついスケジュールだったように記憶する。
それがこれだ。当時、1万部が刷られたが、なぜか増刷されなかった。そこでちょっとプレミアがついてしまったようだ。僕の手元にももうぼろぼろになった一冊しかない。
(写真)
そして、そのときの来日を実際に取り仕切った白井さんが書き下ろされた本作は、どのようにあの不可能と思われた来日公演が実現したのかが書かれているようだ。
今から実に楽しみだ。
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マイケル・ジャクソン来日秘話 テレビ屋の友情が生んだ20世紀最大規模のショービジネス
白井荘也
DU BOOKS 1944円 2017年9月8日発売
内容紹介
マイケル・ジャクソン来日30周年緊急出版!
黎明期のテレビで、「音楽」と「笑い」を合体させた番組を作り上げた、名ディレクターが、テレビ時代の話と、そこから生まれたマイケル来日公演について、はじめて語った1冊。
日本中がマイケル来日フィーバーにわいた1987年9月…。その前年の1986年9月8日からマイケル招聘にむけてのハードな交渉がスタートした。
長いキャリアのなかでも人気絶頂の1987年、ソロ初のワールドツアーを日本からスタートしたマイケル。世界中の注目を集めるなか、動員数約43万人、総売上30億円以上という、20世紀最大規模の興行となったジャパン・ツアーを、いちばんの当事者である著者が、秘蔵写真とともに語り、マイケルの素顔に迫る。
著者について
白井荘也(しらいそうや)
1935年9月4日生まれ。
日本テレビを黎明期から支えてきた演出家、ディレクター、プロデューサー。
『ホイホイ・ミュージック・スクール』『カックラキン大放送 』など多数の音楽バラエティー番組を制作演出。「ゆく年くる年」総合プロデューサーも務めた。ドリフターズ、ジャニーズ(初代)、野口五郎、郷ひろみ、堺正章、研ナオコなどを育成し世に送り出してきた。制作演出した番組が平均視聴率 23%を獲得したというテレビ制作界の第一人者。「マイケル・ジャクソン」「ローリング・ストーンズ」、ミュージカル『アニー』、巨大オペラ公演『アイーダ』などの招聘も手がけた。『突撃! ヒューマン!!』などのカルト特撮や、ドリフターズの育ての親としても知る人ぞ知る人物。ビートルズ来日公演の際は、FM(フロアー・マネージャー)を務めていた。
単行本: 224ページ
出版社: DU BOOKS (2017/9/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 486647033X
ISBN-13: 978-4866470337
発売日: 2017/9/8
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