◎マサ小浜 @masa_kohama スペシャル~大雪の中ライヴ決行~伝説の夜に
【Snow Covered Tokyo, Masa Covered All Genre Of Hits Including R&B, Jazz, Blues & Rock】
大雪。
2018年1月21日の夜の天気予報で22日夕方から関東地方が大雪になると伝えられた。果たして今回の予報は大当たりとなり、夜6時過ぎには都心付近でもかなりの積雪に。
うちの車庫も雪が積もり、ちょっと車では行けなくなり、電車かタクシーか、あるいは歩きで行くかということになった。ブルース・アレイの高橋さんに電話してみると、結局、やることになった、という。「来てくださいよ~~」という声に応え、歩きで行くことにした。その前哨戦として、ちょっと近くのコンビニにミニ買い出しに行ってみて雪の積もり具合などをみて歩けるかどうかを判断。歩いておそらく1時間もかからずに行けるだろうとみた。
うちを6時40分くらいに出て、国道沿いを歩いていたら、ちょうどタクシーが客を下ろすために止まったので、それに乗れることに。「近くですいませんが、目黒駅までお願いします」。
目黒通りにでるところで、目黒通りの下りが動かなくなっていたので、その交差点で降り、あとは歩いてブルース・アレイまで向かったが、トータル30分もかからずに着いた。
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ジミヘン。
立ち見も出るほどの予約があったが、少なからずキャンセルも出てしまったが、それでもライヴは決行。
大雪で帰りが大変になることが予想されたために、ブルース・アレイのライヴ、通常は1部と2部の間に休憩をいれるが、この日は休憩なしで1部2部通しでやり、終了時間を早めることに。実際はちょうど2時間みっちりノンストップでのパフォーマンスとなり、ひじょうに密度の濃いライヴになった。通し2時間もやはりいいなと思った。
この日の大きな話題はマサ小浜が、1960年代後期にかのジミ・ヘンドリックスが所有し、彼の『エレクトリック・レディー・ランド』という名作を録音した1968年製のストラトキャスターを2曲で演奏したこと。2曲は、下記セットリストに書いた通り、ジミ・ヘンドリックスの「リトル・ウィング」とエリック・クラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」。
このギターは、本ソウル・サーチン・ブログでもご紹介した2015年ディアンジェロが初来日したときに楽屋で弾いていたそのもの。その他、パット・メセニーやテデスキー&トラックスのスーザンや、レニー・クラヴィッツもプレイした歴史、由緒あるギターだ。そんなギターをマサ小浜がジミ・ヘンドリックスの曲で弾いた。
(このギターの歴史)
なぜディアンジェロの開演は43分遅れたのか (パート1 of 2)
2015年10月09日(金)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12081901171.html
なぜディアンジェロの開演は43分遅れたのか (パート2 of 2)
2015年10月10日(土)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12082126042.html
一方、ベースのジーノにも1960年製(1959年製とも)プレシオン・ベースが提供された。このベースはこれまでに、クルセイダーズのウィルトン・フェルダー(サックスだけでなく、スタジオではベースもプレイ)、マックス・ベネット、ロバート・ポップウェルらがプレイしたという。ジーノ曰く「ジャコみたいな音がする」とのこと。
マサ小浜もこの「リトル・ウィング」をプレイする前に、このギターの歴史を少しMCで話したが、そういう話を聞いてから実際の演奏を聴くと、何かジミ・ヘンドリックスが2018年に蘇ってきたような気さえしてくる。
音楽は演奏する会場の歴史、使われる楽器の歴史などによって、それらの歴史がしみついた音がでてくることがある。この夜のジミヘンのストラトキャスターは、まさにそんなジミヘンの魂が超一流のマサ小浜というギタリストの手によって蘇らされたのではないかと思った。
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マイケル。
またこの日は1部2部通しでやるために、少し元々予定されていたセットリストを削った。「では次の曲が最後の曲です」というと、「ええっ、もっとやって~~」「まだマイケルの曲聞いてない!」と悲鳴があがった。
そこでマサたちは急遽、メンバーと相談して、これは元々のセットリストにもなかった、ただし過去のマサスぺではやったことがある「ヒューマン・ネイチャー」をその場で演奏。さらに、これが終わると、「じゃあ、もうちょっとこれもやってみようか」と「ビート・イット」のさわりをプレイ。すぐにバンドメンバーが呼応し、やはり1曲をプレイしてしまった。「ビート・イット」が終わると、今度はドラムスのジェイ・スティックスが「ロック・ウィズ・ユー」のイントロを勝手にたたき出し、それにつられて、3人が「ロック・ウィズ・ユー」の演奏を始め、結局マイケル曲3曲が完全ボーナス・トラックとしてパフォーマンスされた。このあたりの阿吽の呼吸は、20回以上一緒にプレイしているだけあってさすがだ。
そして、本編が終わり、アンコールで定番となっている「パープル・レイン」を披露。後から考えると、この「パープル・レイン」もジミヘンのギターでプレイしてもよかったのではないかと思った。
大雪の中、かつてジミ・ヘンドリックスが使っていたギターで奏でられたジミヘンのヒット「リトル・ウィング」。マサ本人も言っていたが、これを聴けたのは、本当にラッキーだった。
ちなみにこの日やる予定でボツになったのは、「ダーティー・ワーク」(オースティン・マホーン)、「君といつまでも」(加山雄三)、メドレー:「アップタウン・ファンク」(ブルーノ・マーズ)~「コントラヴァーシー」(プリンス)~「ル・フリーク」(シック)、「ジョニー・B・グッド」(チャック・ベリー)だった。
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ジーノは大雨の沖縄から東京に戻り、大雪に出会い、急遽近くのオートバックスでチェーンを買いに行かせたそう。マサはチェーンがなくノーマル・タイヤだったので、帰りどうしようかと思案。
帰りは僕は電車で帰ることに。目黒通りはもうほとんど車が通っていなかった。パスモを改札口でかざすと、係の者にお尋ねくださいと出た。半年以上使っていなかったので、再度アクティヴェートしないと使えなくなっていたようだ。チャージは1000円以上あったので、特に問題はなかったが。そして、電車もかなりすいていてゆっくり座れた。
大雪となったマサスぺ。21回の歴史の中でもひときわ思い出に残る一夜になった。
■マサ小浜スペシャル21
セットリスト:
Masa Kohama Special 21, January 22, 2018 @ Blues Alley Japan
[ ] denotes original artists
Show started 19:38
01. Everyday I Have The Blues [B.B.King and others]
02. Yearnin’ For You Love [Gap Band]
03. Any Time, Any Place [Janet Jackson]
04. Stay [Zedd]
05. All I Am [Al Jarreau, George Benson]
06. Red Light [TLC]
07. That Girl [Stevie Wonder]
08. Little Wing [Jimi Hendrix] (Using Jimi’s guitar)
09. Turn Your Love Around [George Benson]
10. Wonderful Tonight [Eric Clapton] (Using Jimi’s guitar)
11. Wild Thoughts [Rhianna, DJ Khalid] – Maria Maria [Santana]
12. Human Nature [Michael Jackson]
13. Beat It [Michael Jackson]
14. Rock With You [Michael Jackson]
15. Georgia On My Mind [Ray Charles]
Enc. Happy Birthday (To Masa)
Enc. Purple Rain Snow [Prince]
Show ended 21:38
Members
Masa Kohama [Guitars]
Jino Hino Kenji [Bass]
Kaleb James [Keyboards, Vocal]
Jay Stixx [Drums]
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ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『エレクトリック・レディー・ランド』
ジミ・ヘンドリックス
MCAビクター (1997-07-24)
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■過去関連記事(一部のみ、ライヴのみ)
マサ小浜20~実は19回目~ファンク、ソウル、R&B、ロック、ブルーズまで
2017年02月10日(金)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12246176471.html
(ここに過去記事一覧)
(2018年1月22日・月曜、目黒ブルース・アレイ・ジャパン、マサ小浜スペシャル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kohama, Masa>