〇「ナイト・サーチン46」~カマシ本人の序文
【Nite Searchin 46】
雑記。
木曜(2018年7月5日)の『ナイト・サーチン』、第46回、聴取ありがとうございます。
本編前に東京FM系列全国ネットで2018年8月5日(日)19時から放送される『村上レディオ』の話になった。ちょうどその番組チラシがFM東京の入口に置いてあったので、一枚もらってきて見ていたところ。
この中で、村上春樹さんがディレクション、選曲、おしゃべりをする、ということが書かれていて、最近のラジオでDJが自分で選曲することが少なくなったという話題になった。
僕なんかは、大西さんもそうだが、DJとしてのは選曲が仕事、選曲してナンボと当たり前に考えているので、そうでない番組が増えていることを憂いた。
よく考えてみると、僕がこれまでにかかわったラジオ番組はすべて自分で選曲してきたが、知り合いやよく聞くラジオ番組は、みなDJが自分で選曲をしているものばかりだ。
昨日の同録
同録を期間限定でアップしてあります。
2018年7月5日放送、「ナイト・サーチン」
セットリスト、使ったCDのアマゾンリンクなど
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12388541328.html
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序文。
また、この回では最初の前半を使ってカマシ・ワシントンの話題の新作『ヘヴン・アンド・アース』を紹介したが、どうも紹介しきれていない。ブログで、近日中に「カマシ・ワシントンの過去・現在・未来」とか書いてみようかな。
カマシ本人の序文はツイッターにも出し、番組でも紹介したが、この全文は次の通り。
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カマシ・ワシントンの新作『ヘヴン&アース』のジャケットの中に、この作品のコンセプトについて簡潔に語っている文章が英文で掲載されている。なかなか難しい哲学的な文章なのでわかりづらいが、このアルバムを理解する上でもっとも重要な文章だと思われるので、改めて訳してみた。理解の手助けにでもなれば。
“The World That My Mind Live In, Lives In My Mind”
This idea inspired me to make this album “Heaven and Earth.” The reality we experience is a mere creation our consciousness, but our consciousness creates this reality based on those very same experiences. We are simultaneously the creator of our personal universe and creations of our personal universe. The “Earth” side of this album represents the world as I see it outwardly, the world that I am a part of. The “Heaven” side of this album represents the world as I see it inwardly, the world that is a part of me. Who I am and the choice I make lie somewhere in between.
(by Kamasi Washington)
「私の心が住む世界は、私の心の中に存在する」
このアイデアが『ヘヴン&アース』を作る大きなきっかけ(インスピレーション)となった。私たちが経験する現実とは、私たち自身の意識が創り出したものにすぎない。しかし、その意識というものは、そうしたまったく同じ経験に基づいて創り出される。私たちは、私たち自身内の「個」の宇宙を創る者であると同時に、その「個」の宇宙に創られるものだ。本作の『アース』サイドは、私が(私の目から)外を向いて見ている現実世界を描いている。私はその住人の一人だ。本作の『ヘヴン』サイドは、私が私の自己の内面を見つめた世界を描いている。その世界は私の肉体の一部である。私が何者か、私の選択(『チョイス』のサイド)は、その『アース』と『ヘヴン』の間のどこかに潜んでいる。(『チョイス』サイドは、『アース』と『ヘヴン』の間に挟まれている、とのタブルミーニング)
翻訳・ソウル・サーチャー
謝辞・ケヴィン・グランツ
100人いれば100通りの訳文がでるでしょう、とケヴィンさんも言っていたが、なかなか概念的だ。たとえば、別の言い方をすればこうだ。鶏が卵を産み、その卵が鶏を育てる。すべての生は循環する。「世界が私(自分)を創り、その自分が世界を創る」というわけだ。「アース」が自分を創り、その自分の中に「ヘヴン」があるとも言えるかもしれない。
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ライヴ音源。
久々にライヴ音源を編集し、紹介したのは、フィリップ・ウー・ライヴでのアシュトン・ムーアが歌ったダニー・ハサウェイの「アイ・ノウ・イッツ・ユー」。このライヴ音源は、機材の都合でどうしても録音ヴォリュームが低いので、通常のCDをプレイするときよりも、ヴォリュームをあげなければならない。
うまく大西さんが処理してくれて、オンエア上はまったく遜色なく聴けた。
フィリップ・ウーの「ソウル・千夜一夜」は、7月24日(火)。お見逃しなく。
■次回「ソウル・サーチン・ラウンジ」は2018年7月24日(火)
なお、「ラウンジ」は定期的には第3水曜で7月は18日になる予定でしたが、都合により7月24日(火曜)に行われます。十分、お気を付けください。
■「ソウル・サーチン・ラウンジ」イヴェント概要
概要
タイトル 「吉岡正晴のソウル・サーチン・ラウンジ~No.34~元メイズのキーボード、フィリップ・ウーさんを迎えて」
日時 2018年7月24日(火)開場18時30分、第一部=19時30分~20時30分、第二部=21時~22時 (入れ替えなし、通しでお楽しみいただけます)
場所 カブキラウンジ
住所 東京都新宿区歌舞伎町 1-23-13 TC大滝ビル5階 (1階は出会いカフェ・キラ)
電話 03-6205-5125 (問い合わせは下記予約メール送り先までおよせください)
入場料 2000円(1ドリンク付き)当日、現地でお支払いください。
出演=
司会 吉岡正晴
ゲスト フィリップ・ウー(元メイズ、ロイ・エヤーズ・バンド等)
通訳 早瀬みゆき
サポートDJ OSA
座席数 約30
予約方法 下記メールアドレスへ「ソウル・サーチン・ラウンジ」参加希望と書き、参加人数、お名前、連絡先などを明記してお送りください。折り返し、確認メールを差し上げます。なお、携帯メールなどで受信ドメイン指定をされている方はsoul_searchin_lounge@yahoo.co.jp からのメールを受信できるように設定してください。予約なしでも入れますが、予約をいただけば優先的にお席を確保いたします。
予約メール送り先
soul_searchin_lounge@yahoo.co.jp
ポイントカードお持ちの方、ポイントしっかり押します。ポイント10個で素敵なプレゼント進呈。
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ちなみに一番最後にかけたマーカス・ミラーの新譜から、最初テイク6をフィーチャーした曲と言ってかけた曲がまちがいで、そのテイク6をフィーチャーした曲はアフターでかけ直しました。すいません。クレジットの文字を一行ずれて読んでしまったのが、間違いの原因でした。
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