〇音楽評論家? 音楽ジャーナリスト? その肩書は?
【Music Critic? Music Journalist? Or What】
肩書。
先日(2018年11月30日)生放送されたインターネット番組『ぷらすとxパラヴィ』のアーカイヴがアップされた。このアーカイヴはいつでもどこでも視聴できる。
ボーカリストを語る。【ぷらすと×Paravi】
https://www.youtube.com/watch?time_continue=155&v=oMXNsWcJYuQ
Paravi(パラビ)
Published on 5 Dec 2018
(2分半くらいのところで肩書の話がでる)
この中で、肩書の話になり、音楽ジャーナリスト、音楽評論家、どちらがいいのか、などという話になった。僕は確か、番組のディレクターには「音楽ジャーナリスト」と言っていたらしく、でも字幕が「音楽評論家」とでていて、構成作家の天明さんがそこは正しく表記したほうがいい、という話をされた。その流れでそこで、僕がそれまでの経験からの話をした。かいつまんでいうと、こうだ。
これは海外のアーティスト(主にアメリカ、イギリス)をインタヴューするときに僕が自己紹介で使う肩書は、音楽評論家(music critic)ではなく、音楽ジャーナリスト(music journalist)とDJというものだ。
クリティック=批評家、評論家、というと、ミュージシャンがちょっと構えてしまい、時にはあからさまに敵対心を持つ者もいる。批判的なことを書かれたらいやだ、という意識がかすめるのだろう。
一方、ミュージック・ジャーナリストというと、そこまでアーティストたちの拒絶感はない。普通に会話や質疑応答もはずむことが多い。
だが、それよりミュージシャンからの受けがいいのが、DJという肩書だ。ミュージシャンにとってDJは、自分の作品CDなどをかけてくれる可能性のある人、それは宣伝に直結する、と考えるのだろう。DJというと、相手方がよりフレンドリーになってくる感触を持つ。少なくとも僕が会ってきたミュージシャン、プロデューサー、シンガー、アーティストたちは、みなそうだった。
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ミスター・ブラウンのDJ好き。
アーティストとDJの関係で、よく覚えているのが、ジェームス・ブラウンとDJというエピソードだ。
ジェームス・ブラウンは全米主要都市のソウル・ラジオ局の主要DJを皆知っている。それだけではない。それを事細かに覚えている。1年に一度行くか行かないかの小さな田舎町のDJでも、細かいことを覚えていて、家族はどうだ、子供は大きくなったかなどを抜群の記憶力で会ったときに披露する。それは、ミスター・ブラウンにそうしたことを言われたら、悪い気がするDJなどどこにもいない。彼らは一気にブラウンのファンになり、彼の新曲をいち早く、ヘヴィー・ローテーションでかけるようになる。全米のいい意味での「DJたらし」と言ってもいい。
それほど、アーティストにとってDJというのは重要なのだ。
基本は僕はミュージック・ジャーナリスト&レディオDJと名乗って自己紹介する。
インタヴューに関してなどは、またいろいろあるが、また別の機会にでも書いてみよう。
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