◎デイヴ・コーズ・ライヴ・ヴァレリー・シンプソン~伝説のシンガーをゲストに迎えた超エンタメ・サックス
【Super Entertainer Dave Koz Featuring Valerie Simpson】
10年ぶり。
デイヴ・コーズは2017年9月以来1年8か月ぶり、ゲストのヴァレリー・シンプソンは2009年11月以来9年5か月ぶりの来日コンサート。
スムーズ・ジャズのサックス奏者、デイヴ・コーズとゲストに1960年代から数多くのソウル・ヒットを世に送り出しているシンガー・ソングライター、アシュフォード&シンプソンの片割れ、ヴァレリー・シンプソンを迎えてのショー。ゴールデン・ウィーク10連休中、4日8ステージいずれも満席という大人気ぶり。
デイヴのほうは、もう安定の超エンタテイナー・サックス奏者。踊る、振り付ける、動く、そして、今回はいつになくMCに日本語を交え、お客さんをいかにハッピーにさせるかに細心の注意を払う。今回も見ていて、新たなキャッチフレーズが思い浮かんだ。
「デイヴ・コーズ~エンディングを決める男」~どんな曲をやるにせよ、ま、なにしろエンディングをびしっと決める。「曲は、エンディングにあり」と主張しているかのようだ。
来日中だったクロード・マクナイトがライヴを見て、その後楽屋に表敬訪問。彼らはLAでも旧知の仲
アップテンポのダンス曲から、抒情的な泣かせるサックスまでポップ・サックス界のキングの称号を授けてもいい感じだ。
一方、もはやレジェンドとも言えるシンガー・ソングライター、ヴァレリー・シンプソン。ヴァレリー目当てのファンも少なからずいたようだ。途中で3曲、最後のところでメドレーなど。いずれも彼女が亡くなった夫ニック・アシュフォードとの共作曲だ。モータウン・メドレーはさすがに大盛り上がり。下記のアシュフォード&シンプソンのライヴ評で書かれた通り。多くの人の人生のサウンドトラックになっている名曲が、それを作った本人によって歌われるということは、なんにしてもうれしいものだ。
僕が見たのは初日セカンドだったが、日にちが進むにつれヴァルの声の状態が厳しくなったそうだ。気温差が激しかったので、喉をやられてしまったのかもしれない。お大事に。
ベース担当のクリス・ウォーカーは1991年、エレクトラ傘下ペンデュラムからアルバムを出したシンガーでもある。20年近くアル・ジャロウのツアー・メンバーとして活躍していたので、アル・ジャロウ・トリビュート・アルバムを作り、このほどリリースした。まだアマゾンなどには載っていないが、今回店舗で即売していたので入手してサインをもらった。
Chris Walker / We’re In This Love Together
Celebrating Al Jarreau (CCW Global Inc 87744)
(写真)
クリスのデビュー作
First Time
Chris Walker
Capitol (1993-09-27)
(これは、キャピトルが同レーベルを買収した後にリイシューされたもの)
クリスについては改めて後日。
この日はちょうど来日中だったクロード・マックナイトと一緒に見たのだが、デイヴとクロードは一緒のライヴをやったりして親しい仲でもあった。
サイン会後の写真撮影。左からデイヴ・コーズ、ヴァレリー・シンプソン、ソウル・サーチャー、クリス・ウォーカー、アダム・ホーリー
■過去関連記事
アシュフォード&シンプソン:ストーリーを聴かせるライヴ (パート1)
2009年11月20日(金)
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2009年11月21日(土)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10393139900.html
アシュフォード&シンプソン(パート3):インタヴュー:モータウンでは「スピード」が必要だ
2009年11月22日(日)
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アシュフォード&シンプソンの偉業
2011年08月26日(金)
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■デイヴ・コーズ関連過去記事
デイヴ・コーズ・ライヴ~スーパーバンドとともに
2017年09月17日(日)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12311159417.html
デイヴ・コーズ・ライヴ~ハヴィア・コローンを迎えて
2015年05月05日(火)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12022415033.html
2011年09月16日(金)
デイヴ・コーズ&ピーボ・ブライソン~稀代のエンタテイナー2人が共演
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11018778223.html
■セットリスト デイヴ・コーズ・フィーチャリング・ヴァレリー・シンプソン ブルーノート東京、2019年5月3日(金)セカンド
セットリスト
Show started 20:02
01. Intro: Fast Lane
02. Honey Dipped
03. Together Again
04. I’m Waiting For You
05. And Then I Knew
Valerie on the stage
06. Solid (Ashford & Simpson)
07. I’m Every Woman (Chaka Khan)
08. I Don’t Need No Doctor (Ray Charles)
Val off stage
09. Can You Feel It (Featuring Adam)
10. We’re all In This Love Together [Al Jarreau] (Featuring Chris Walker)
11. The Dance (Chris Walker)
Val on stage:
12. Motown Medley: Ain’t Nothing Like A Real Thing / You’re All I Need To Get By / Ain’t No Mountain High Enough
13. You Make Me Smile
Enc. Koinobori
Enc. I’ll Be There [Jackson 5]
Show ended 21:31
MEMBERS
Dave Koz(sax)デイヴ・コーズ(サックス)
Valerie Simpson(vo)ヴァレリー・シンプソン(ヴォーカル)
Carnell Harrell(key)カーネル・ハレル(キーボード)
Adam Hawley(g)アダム・ホーリー(ギター
Chris Walker(b)クリス・ウォーカー(ベース)
Jay Williams(ds)ジェイ・ウィリアムス(ドラムス)
(2019年5月3日金曜、ブルーノート東京、デイヴ・コーズ、ヴァレリー・シンプソン・ライヴ)
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Collaborations: 25th Anniversary Collection
デイヴ・コーズ
2015/7/30
グレイテスト・ヒッツ
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デイヴ・コーズ
EMIミュージック・ジャパン (2008-09-26)
Dave Koz: Live at the Blue Note Tokyo
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Dave Koz
Concord Records (2013-02-12)
ハイ・ライズ
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アシュフォード&シンプソン
ユニバーサル ミュージック (2018-05-16)
The Best of Ashford & Simpson
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Altra Moda Music (2016-03-18)
ENT>MUSIC>LIVE>Koz, Dave & Simpson, Valerie
-1200