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Channel: 吉岡正晴のソウル・サーチン
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◎エラ・メイ・ライヴ~「ブード・アップ」というドラマティック・ジャックポットを当てた彼女の次の手

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◎エラ・メイ・ライヴ~「ブード・アップ」というドラマティック・ジャックポットを当てた彼女の次の手

 

【Ella Mai First Japan Tour: Next Hand After “Boo’d Up” With Dramatic Jackpot】

 

90ズ。

 

2017年にリリースされ、2018年になって大ブレイクした「ブード・アップ」を歌った歌姫、エラ・メイが初来日。2019年11月1日、東京国際フォーラムホールAで公演を行った。

 

ホールAは、5000人収容なので、満杯とはいかず8割くらいの入りか。圧倒的に20代、30代くらいまでの若いファンが多かった。6-4か7-3くらいで女性ファンが多いように見受けられた。

 

ドラムス、キーボード、ベース(キーボードも)、女性コーラス2人にエラ・メイという編成。音はほぼCD音源と同じものを用意し、シークエンスでCD音源に近いものを再現。

 

第一印象は、小柄でめちゃ可愛い、ということ。これに尽きる。そして、力強い歌声がしっかりしていて安定感があった。顔も小さく、小柄でちょっとした動きも可愛い。

 

1990年代を席巻したR&Bガール・グループ、TLCのレフト・アイ、アリーヤ、そして、ローリン・ヒルなどを彷彿とさせる。歌・歌唱が90年代を思わせるちょっとオールド・スクールの流れを汲むところが印象的に映った。奇をてらうことなくシンプルに歌を聞かせるという基本的なライヴだ。すでに今年3月からツアーをしているだけあって、かなりステージ慣れしこなれている。しかも最近はヨーロッパでアリアナ・グランデのオープニングを務めた。

 

写真 Photo courtesy by nkmrakiko

 

詳細セットリストは下記を参照していただくとして、一番人気「ブード・アップ」をアンコールではなく、ショー中盤に持ってきて、そこで前半と後半に分ける構成。「ブード・アップ」で観客が熱狂したところで、CD音源「プット・イット・オール・オン・ミー」を流し、その間に衣替え。基本的はアルバム収録曲を、その順で並べ、合間にいくつか古い曲をいれたりした。。

 

ファースト・アルバムからほぼ全曲を次々とテンポよく披露。ステージから客席に降りてきて歌うシーンも。

 

Ella Mai - Boo’d Up (Live From Dick Clark’s New Year’s Rockin Eve/2018)

265,623 views•4 Jan 2019

https://www.youtube.com/watch?v=5di9Mrvoxew

 

「ネイキッド」では観客にスマホのライトを点けるように促し、会場全体にスマホのライトがきらきらした。冒頭からずっとお客さんはスマホで写真や動画を撮影、SNSを見ると、いろいろなものがアップされていて、雰囲気が蘇る。

 

旬のアーティストが人気ピーク時にいい状態で来日してくれると、やはり嬉しいもの。

 

スタッフの女性が誕生日ということで、エラ・メイがその彼女に「ハッピー・バースデイ」を歌ったが、エラ・メイも11月3日が誕生日。1994年生まれでライヴの2日後にちょうど25歳になっている。

 

ジャマイカ系の母親がジャズ好きで、エラ・フィッツジェラルドから「エラ」の名を取ったエラ・メイ。さて、次の課題は第二作をどうするか。「ブード・アップ」というドラマティックなジャックポットを当てた彼女はそれに匹敵するモンスター楽曲を作れるかがカギだ。大いに期待したい。

 

~~~

 

ロスアンジェルスのヒップホップ・ラジオ局Real 92.3に出演したときのインタヴュー映像。(約40分)

 

Ella Mai on 'Boo'd Up', Working w/ Dj Mustard & Bragging About Her Success

80,167 views•13 Nov 2018

https://www.youtube.com/watch?v=WKUlTMTAJdM

 

~~~

 

エラ・メイ「ブード・アップ」全米席巻~なぜこれほどまでの現象的ヒットになったのか

2018年07月30日(月)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12394152272.html

 

■セットリスト

 

エラ・メイ・セットリスト

Nov 1, 2019 @ Kokusai Forum, Hall A

 

Show started 19:50

01.   Good Bad

02.   Dangerous

03.   Sauce

04.   Whatchamacallit

05.   Cheapshot

06.   Shot Clock

07.   Boo’d Up

08.  Intermission (CD) – Put It All On Me

09.   Everything

10.   10,000 Hours

11.   Anymore

12.   She Don’t (including a riff of “Doo Wap”)

13.   Own It

14.   Run My Mouth

15.   Gut Feeling

16.   Close

17.   Naked

18.   Trip

Show ended 21:03

 

Members:

 

Ella Mai, Vocal

Keyboards

Bass (Keyboards)

Drums

Vox 1

Vox 2

 

 

(2019年11月1日、東京・国際フォーラム、ホールA、エラ・メイ・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Mai, Ella

 

スペシャル・サンクス:nkmrakikoさん、お写真提供ありがとうございます。

 

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