◎マーカス・ミラー・ベース・クリニック
【Marcus Miller Bass Clinic】
クリニック。
来日中のマーカス・ミラーが2015年2月21日土曜日・午後、ブルーノート東京でベース・クリニックを開いた。
観客からの質問に答えたり、その答えを実際にベースを弾きながら説明したりと、ベース奏者、楽器演奏者だったら、とてもためになる1時間余だった。
「ベースを弾く人?」と質問すると、かなりの数の人が挙手。30人くらいはいたか。ギターは少し減り、キーボードは数人、ドラムスも少なかったが、アマチュアを含め音楽をプレイする人たちが圧倒的に多かった。
この間5つの質問があったが、どれにも丁寧に答えた。
たとえば、質問1。「演奏中にどう見えるかなどを考えているか」。「それは考えていない~」初めて自分がプレイしているところをビデオで見ての感想などをおもしろおかしく紹介。
質問2。実際にベースをプレイする人の質問で、アコースティックベースとエレキベースを弾く時の違いについて。質問者が「枯葉」を練習しているのだが、ちょっとやってもらえないか。トリオでその場で演奏。
その後、ウッドベースとエレキベースには多くの違いがあることを詳細に説明。「エンヴェレップ」という音の動きについての説明。
さらにベース・パターンのいろいろを、ジャコやモータウンのジェームス・ジェマーソンやタワー・オブ・パワーのロッコ・プレスティアの例などもまじえて演奏しながら、説明。
質問3。ソロ・アルバム『サドゥンリー』の1曲目「ラヴィン・ユー」について。これは、Eフラットだが、これが実際はほかのコードとあたってしまう。以前、あなたにうかがったときに、「早く弾いてしまえばわからない」とおっしゃった。それを説明してもらえますか。
これを実際にゆっくりやって、それから速弾きしてやってみせた。コードが当たっても、「ゴースト・ノート」(たとえばAとBの間の実際は文字にできない音)の音は出るが、それほど気にしなくていい、という答え。
閑話休題。「ジャン・ピエール」を演奏した後、質問4。
「『デトロイト』をコピーして練習しているが、途中のソロ(口で質問者がやる)のところがどうしても早くてできない。ゆっくりやって教えてくれませんか。
ゆっくりやって、その後、速弾き。
追加で「レコーディングしたときは、まったくのインプロヴィゼーション(アドリブ)でやったので、その部分は覚えていないこともある」 すると、ドラムスのルイスがマーカスに教えた。「彼は、すべて覚えてるんだよ!」とマーカス。
質問5。「最終日に見に行くが、見どころは?」
答え。「ルイス・ケイトー! (爆笑) 彼をずっと見ててくれ。楽しめることまちがいない(笑)」
そして最後にその前の質問者に、「キーは何がいい?」と尋ね「Aフラットで」と言うと、マーカス、ブレット、ルイスでその場で一曲作って見せた。
演奏し終えて、「今できたばかりの曲です。タイトルは、『アイ・ラヴ・トウキョウ』だ。サンキュー!」
この日は音楽的な質問ばかりになったが、違う楽曲に関する質問などがでれば、それはそれで思い切り語ってくれただろう。
とてもおもしろく、勉強になった。ライヴも見られて、勉強もできて、これが無料イヴェントとは驚き。お金取ってもできるレヴェルだ。
■セットリスト
Setlist : Marcus Miller Bass Clinic
Feb 21, 2015 @ Bluenote Tokyo
Clinic started 13:32
01. Panther
Q1 about performance on stage
Q2 about “Autumn Leaves”, difference between wood bass and electric bass
02. Autumn Leaves
03. Variations of Bass Play
04. (a riff of) Get Ready
Q3 about “Loving You” from “Suddnely”
05. Jean Pierre
Q4 about “Detroit”
06. a riff of “Detroit”
Q5 what’s the highlight of your show?
07 Key=Aminor improvisation composition “I Love Tokyo”
Clinic ended 14:38
■Members
Marcus Miller (Bass)
Louis Cato (Drums)
Bret Williams (Keyboards)
Translater
(2015年2月21日土曜、ブルーノート東京、マーカス・ミラー・ベース・クリニック)
ENT>MUSIC>LIVE>Miller, Marcus
【Marcus Miller Bass Clinic】
クリニック。
来日中のマーカス・ミラーが2015年2月21日土曜日・午後、ブルーノート東京でベース・クリニックを開いた。
観客からの質問に答えたり、その答えを実際にベースを弾きながら説明したりと、ベース奏者、楽器演奏者だったら、とてもためになる1時間余だった。
「ベースを弾く人?」と質問すると、かなりの数の人が挙手。30人くらいはいたか。ギターは少し減り、キーボードは数人、ドラムスも少なかったが、アマチュアを含め音楽をプレイする人たちが圧倒的に多かった。
この間5つの質問があったが、どれにも丁寧に答えた。
たとえば、質問1。「演奏中にどう見えるかなどを考えているか」。「それは考えていない~」初めて自分がプレイしているところをビデオで見ての感想などをおもしろおかしく紹介。
質問2。実際にベースをプレイする人の質問で、アコースティックベースとエレキベースを弾く時の違いについて。質問者が「枯葉」を練習しているのだが、ちょっとやってもらえないか。トリオでその場で演奏。
その後、ウッドベースとエレキベースには多くの違いがあることを詳細に説明。「エンヴェレップ」という音の動きについての説明。
さらにベース・パターンのいろいろを、ジャコやモータウンのジェームス・ジェマーソンやタワー・オブ・パワーのロッコ・プレスティアの例などもまじえて演奏しながら、説明。
質問3。ソロ・アルバム『サドゥンリー』の1曲目「ラヴィン・ユー」について。これは、Eフラットだが、これが実際はほかのコードとあたってしまう。以前、あなたにうかがったときに、「早く弾いてしまえばわからない」とおっしゃった。それを説明してもらえますか。
これを実際にゆっくりやって、それから速弾きしてやってみせた。コードが当たっても、「ゴースト・ノート」(たとえばAとBの間の実際は文字にできない音)の音は出るが、それほど気にしなくていい、という答え。
閑話休題。「ジャン・ピエール」を演奏した後、質問4。
「『デトロイト』をコピーして練習しているが、途中のソロ(口で質問者がやる)のところがどうしても早くてできない。ゆっくりやって教えてくれませんか。
ゆっくりやって、その後、速弾き。
追加で「レコーディングしたときは、まったくのインプロヴィゼーション(アドリブ)でやったので、その部分は覚えていないこともある」 すると、ドラムスのルイスがマーカスに教えた。「彼は、すべて覚えてるんだよ!」とマーカス。
質問5。「最終日に見に行くが、見どころは?」
答え。「ルイス・ケイトー! (爆笑) 彼をずっと見ててくれ。楽しめることまちがいない(笑)」
そして最後にその前の質問者に、「キーは何がいい?」と尋ね「Aフラットで」と言うと、マーカス、ブレット、ルイスでその場で一曲作って見せた。
演奏し終えて、「今できたばかりの曲です。タイトルは、『アイ・ラヴ・トウキョウ』だ。サンキュー!」
この日は音楽的な質問ばかりになったが、違う楽曲に関する質問などがでれば、それはそれで思い切り語ってくれただろう。
とてもおもしろく、勉強になった。ライヴも見られて、勉強もできて、これが無料イヴェントとは驚き。お金取ってもできるレヴェルだ。
■セットリスト
Setlist : Marcus Miller Bass Clinic
Feb 21, 2015 @ Bluenote Tokyo
Clinic started 13:32
01. Panther
Q1 about performance on stage
Q2 about “Autumn Leaves”, difference between wood bass and electric bass
02. Autumn Leaves
03. Variations of Bass Play
04. (a riff of) Get Ready
Q3 about “Loving You” from “Suddnely”
05. Jean Pierre
Q4 about “Detroit”
06. a riff of “Detroit”
Q5 what’s the highlight of your show?
07 Key=Aminor improvisation composition “I Love Tokyo”
Clinic ended 14:38
■Members
Marcus Miller (Bass)
Louis Cato (Drums)
Bret Williams (Keyboards)
Translater
(2015年2月21日土曜、ブルーノート東京、マーカス・ミラー・ベース・クリニック)
ENT>MUSIC>LIVE>Miller, Marcus