◎スティーヴ・アーリントン~オハイオ・ファンク満開~25年のブランクを経て現役復活
【Steve Arrington Live : The Essence Of Ohio Funk】
オハイオ。
1970年代後期からスレイヴというオハイオ・ファンクの名バンドでヴォーカル、ドラマーとして活躍してきたスティーヴ・アーリントンのソロ名義ライヴ。
なんと、スティーヴは25年間ほどいわゆるプロとしての音楽活動を休んでいて、ここ数年思い立ってカンバック。地元やアメリカ国内でぼちぼちライヴを始め、ついに日本までやってきた。
スレイヴ自体は、1985年に赤坂ムゲンで箱バンドとして2か月ほど来日しているが、そのときはスティーヴはおらず、スティーヴの来日は初となる。
25年間休んでいた間彼は何をしていたかというと、教会の牧師としてプリーチ(説教)をしていたそうだ。実際に会うスティーヴは本当に気のいいおじさん。けばけばしいファンク・マスターではなく、普通の人だった。
今回集めたバンドはここ4-5年ライヴがあるときに一緒にやっているメンバーで、全員シカゴ・ベースの人たち。なので、2人ほど来日経験があった。一人はオーティス・ラッシュできたベースのマイケル、もう一人はドラマーのリナードでやはりブルーズ・アーティスト(名前を失念)だった。ベースのマイケルはシカゴではオーティス・クレイやシル・ジョンソンなどのバックをつけることもあるそうだが、昨年のシル・ジョンソン来日には帯同していなかった。
僕はドラムスの重いファンクの感じ(ファット・バックな感じ)とベース奏者のコンビネーションがなかなかのファンク、ひょっとしてそれをオハイオ・ファンクといってもいいかもしれないが、そんな重厚なファンクを感じた。都会的に洗練されていないいい意味での田舎のファンクだ。だから泥臭い。
スティーヴのソロ時代の作品が7曲、スレイヴ時代のヒットが4曲と適度に混ざっていたが、それでもスレイヴ時代の作品をもっと聴きたいというファンも多かった。スレイヴ最大のヒット「スライド」(1977年)がなかったのはちょっと寂しい。
僕は彼らのファースト(1977年)からリアル・タイムで追ってきているが、当時は輸入盤で東京近郊で4-500枚、行って1000枚のセールスがいいところではないだろうか。日本盤は出ても2-300枚程度。ほとんど出ていない。ほんとに当時は一部のファンク・ファン、ソウル・ファン以外誰も見向きもしなかった。なので、昨今のデイム・ファンクに再発見され再脚光を浴びたことは誠に嬉しい限り。
そういうわけで、きっとこういうファンクを聴く人は東京に300人くらいで、その人たちは全員来たのではないのかというほど客層は濃かった。(笑)もちろん都内のソウルバー関係者はほぼみな顔を揃えていたのではないだろうか。
スティーヴのヴォーカルも25年休んでいたにしては現役感たっぷりで、女性バックコーラスとともにファンク・バンドのヴォーカル、という感じがぷんぷんした。
一言でまとめればオハイオのファンク。重量級ファンク。へヴィー・ファンク。洗練されず泥臭いファンク。そしてその重いリズムが延々と続くところが頼もしい。ただ後半ロックっぽいギター・ソロが続いたのだが、ちょっと長すぎた。あの分、「スライド」や「スナップ・ショット」、「ステラー・ファンク」あたりを2分ずつくらいのメドレーでもよいのでやってほしい。
アンコールは、お約束の「ウォッチング・ユー」。これで、終わりよければすべて良し、となった。ライヴ後はサイン会。
■セットリスト
2015年10月20日(火)セカンド@ビルボードライブ東京
( ) denotes original artists and year of hit
Show started 21:33
01. Intro
02. Just A Touch Of Love (Slave - 1979)
03. Nobody Can Be You (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
04. Dancing In The Key Of Life (Steve Arrington – 1985)
05. Wait For Me (Slave -1981)
06. For The Love Of You (Slave – 1982 from album “Visions Of The Lite)
07. Beddie Biey (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
08. Way Out (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1982)
09. Feel So Real (Steve Arrington – 1985)
10. You Meet My Approval (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
11. Weak At The Knees (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
Enc. Watching You (Slave-1980)
Show ended 22:48
■メンバー Members
Steve Arrington (Vocal, Percussion)
William Kurk (Keyboards)
Linard Stroud (Drums)
Derrick D’Rock Weems (Guitar)
Michael Sterling (Bass)
Laini Marisa (Background Vocal)
(2015年10月20日火曜、ビルボードライブ東京、スティーヴ・アーリントン・ライヴ)
http://goo.gl/mUQ6ZC
http://goo.gl/AaXWOd
【Steve Arrington Live : The Essence Of Ohio Funk】
オハイオ。
1970年代後期からスレイヴというオハイオ・ファンクの名バンドでヴォーカル、ドラマーとして活躍してきたスティーヴ・アーリントンのソロ名義ライヴ。
なんと、スティーヴは25年間ほどいわゆるプロとしての音楽活動を休んでいて、ここ数年思い立ってカンバック。地元やアメリカ国内でぼちぼちライヴを始め、ついに日本までやってきた。
スレイヴ自体は、1985年に赤坂ムゲンで箱バンドとして2か月ほど来日しているが、そのときはスティーヴはおらず、スティーヴの来日は初となる。
25年間休んでいた間彼は何をしていたかというと、教会の牧師としてプリーチ(説教)をしていたそうだ。実際に会うスティーヴは本当に気のいいおじさん。けばけばしいファンク・マスターではなく、普通の人だった。
今回集めたバンドはここ4-5年ライヴがあるときに一緒にやっているメンバーで、全員シカゴ・ベースの人たち。なので、2人ほど来日経験があった。一人はオーティス・ラッシュできたベースのマイケル、もう一人はドラマーのリナードでやはりブルーズ・アーティスト(名前を失念)だった。ベースのマイケルはシカゴではオーティス・クレイやシル・ジョンソンなどのバックをつけることもあるそうだが、昨年のシル・ジョンソン来日には帯同していなかった。
僕はドラムスの重いファンクの感じ(ファット・バックな感じ)とベース奏者のコンビネーションがなかなかのファンク、ひょっとしてそれをオハイオ・ファンクといってもいいかもしれないが、そんな重厚なファンクを感じた。都会的に洗練されていないいい意味での田舎のファンクだ。だから泥臭い。
スティーヴのソロ時代の作品が7曲、スレイヴ時代のヒットが4曲と適度に混ざっていたが、それでもスレイヴ時代の作品をもっと聴きたいというファンも多かった。スレイヴ最大のヒット「スライド」(1977年)がなかったのはちょっと寂しい。
僕は彼らのファースト(1977年)からリアル・タイムで追ってきているが、当時は輸入盤で東京近郊で4-500枚、行って1000枚のセールスがいいところではないだろうか。日本盤は出ても2-300枚程度。ほとんど出ていない。ほんとに当時は一部のファンク・ファン、ソウル・ファン以外誰も見向きもしなかった。なので、昨今のデイム・ファンクに再発見され再脚光を浴びたことは誠に嬉しい限り。
そういうわけで、きっとこういうファンクを聴く人は東京に300人くらいで、その人たちは全員来たのではないのかというほど客層は濃かった。(笑)もちろん都内のソウルバー関係者はほぼみな顔を揃えていたのではないだろうか。
スティーヴのヴォーカルも25年休んでいたにしては現役感たっぷりで、女性バックコーラスとともにファンク・バンドのヴォーカル、という感じがぷんぷんした。
一言でまとめればオハイオのファンク。重量級ファンク。へヴィー・ファンク。洗練されず泥臭いファンク。そしてその重いリズムが延々と続くところが頼もしい。ただ後半ロックっぽいギター・ソロが続いたのだが、ちょっと長すぎた。あの分、「スライド」や「スナップ・ショット」、「ステラー・ファンク」あたりを2分ずつくらいのメドレーでもよいのでやってほしい。
アンコールは、お約束の「ウォッチング・ユー」。これで、終わりよければすべて良し、となった。ライヴ後はサイン会。
■セットリスト
2015年10月20日(火)セカンド@ビルボードライブ東京
( ) denotes original artists and year of hit
Show started 21:33
01. Intro
02. Just A Touch Of Love (Slave - 1979)
03. Nobody Can Be You (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
04. Dancing In The Key Of Life (Steve Arrington – 1985)
05. Wait For Me (Slave -1981)
06. For The Love Of You (Slave – 1982 from album “Visions Of The Lite)
07. Beddie Biey (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
08. Way Out (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1982)
09. Feel So Real (Steve Arrington – 1985)
10. You Meet My Approval (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
11. Weak At The Knees (Steve Arrington’s Hall Of Fame – 1983)
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Show ended 22:48
■メンバー Members
Steve Arrington (Vocal, Percussion)
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