◎ バンド・オブ・プレジャー、進化する「歓喜」のバンド~21年ぶりに
【Band Of Pleasure Reunion Live, First in 21 Years】
21年ぶり。
5人の平均年齢66.8歳。ジェームス・ギャドソン76歳、デイヴィッド・T、74歳、続木氏63歳、山岸氏62歳、一番若い清水氏59歳、これらのヴェテランが醸し出すいぶし銀のグルーヴ。
1992年から数年の間に3枚のアルバムを残し、シーンから忽然と消えた伝説のバンド、バンド・オブ・プレジャーが、ライヴとしては1995年夏以来、21年ぶりに復活した。
それにしても、こんなバンドが20年以上も前に、日本にいたとは。なかなかにすごいバンドだ。
あのミスター・ジェームス・ギャドソンのドラムスは、いつ聴いてもしびれる。ギャドソンの来日は3年3か月ぶり。
安定した続木さんのキーボードと清水興さんのベース。動と静の2人のギタリスト、山岸潤史とデイヴィッド・T・ウォーカー。
楽曲のなかでひときわ拍手が多かったのが、「マーヴィン・ゲイ・メドレー」(セカンド・セットのみ)。やはり、これはさすがに人気曲だけに反応も圧倒的。そして、そのパフォーマンスは最高だ。
バンド・オブ・プレジャーは基本、インスト・バンドだが、ギャドソンは2曲でヴォーカルを聴かせる。いい味を出している。
いつになく、観客にミュージシャン比率が高かった。そして、そのミュージシャンたちが、みな、こんなバンドをやりたい、こんなバンドで演奏したいとの思いを持つ。そういう意味で、ミュージシャンがあこがれるミュージシャンズ・バンドだ。
ショーのMCは日本語で山岸氏。彼は言った。
「20年ぶりにやったんですが、このバンドは、毎日進化してます。そして、今回はステージ上で全部の音が聴こえてきます。メンバーはみんながみんなの音を聴いています。誰一人しゃべらない。そしてみんなで一緒に音、出しています。これが俺にとってまさに歓喜(プレジャー)です。ほんとに歓喜です」
そう、だからこその、「バンド・オブ・プレジャー(歓喜のバンド)」。そして、このバンドは山岸潤史の「最高の作品」。
再演、熱望。
(この項、続く)
■関連記事
ジェームス・ギャドソン&フレンズ・ライヴ
2012年10月25日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11387038981.html
ジェームス・ギャドソン&沼澤尚・ドラム・レクチャー~神のドラミングを惜しげもなく披露
2012年10月17日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11381086822.html
ジェームス・ギャドソン(パート2)~ブルーズは楽しんでやる
2012年10月19日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11382532469.html
川畑満男氏ソウル・バー歴30周年記念パーティー~フィーチャリング・ジェームス・ギャドソン
2009年05月19日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10263710899.html
ジョニー・ギター・ワトソン・トリビュート・ライヴ~ギャドソンのドラムスを満喫して
2009年05月20日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10264311948.html
デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ~人間国宝今年はモータウン・ヒットを
2015年08月07日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12058585245.html
エヂ・モッタ(エド・モッタ) あこがれのデイヴィッド・T とともにステージに立つ
2013年10月19日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11642137082.html
デイヴィッド・T・ウォーカーをゲストに迎えて
2013年10月17日
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11639389850.html
(過去記事一覧)
■デイヴィッド・T・ウォーカー・オフィシャル・ファン・サイト
日本語で読めるデイヴィッドのサイトとしてはここが一番詳しい。バンド・オブ・プレジャーに関しても、インタヴューなど。
http://homepage2.nifty.com/ueb/davidt/
■デイヴィッド・T・ウォーカー・オフィシャル・サイト
本人のサイト(英語)
http://davidtwalker.com/
ああ、ボビー・ウォーマック。サム~山岸~ボビーで線になる点
2014年06月30日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11886101152.html
チキンシャック・リユニオン公演~ライヴ後は毎晩ミラクルへ
2013年06月15日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11552070240.html
ジョー・サンプルズ・クレオール・バンド・ライヴ(パート1)~ルイジアナのごきげんなパーティー・
2011年05月15日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10891724589.html
ナニワ、東京に参上
2008年05月06日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10094215586.html
■セットリスト バンド・オブ・プレジャー@ブルーノート東京、2016年1月14日(木)
2nd set
Show started 21:35
01. Double Deals
02. Overstanding Understanding
03. Brother Sunshine
04. Infrastracture
05. Taste Of Tokyo (James on vocal)
06. Love Land [Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band] (James on vocal)
07. Marvin Gaye Medley: Inner City Blues / Mercy Mercy Me / What’s Going On
08. You’re My Sunshine [Standard, Nat King Cole, Ray Charles, etc]
Enc. Soul Food Café [David T. Walker]
Show ended 22:53
1st set
01. Double Deals
02. I Can See Clearly Now [Johnny Nash]
03. Best Thing That Ever Happen To Me [Gladys Knight & The Pips]
04. Walk This Way [Aerosmith]
05. Long Distance Lover
06. Love Land [Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band]
07. Y-Ence [David T. Walker]
08. You Are My Sunshine [Standard, Nat King Cole, Ray Charles, etc]
Enc.
MEMBERS
David T. Walker (g) デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)
June Yamagishi (g) 山岸潤史(ギター)
Ko Shimizu (b) 清水興(ベース)
James Gadson (ds,vo) ジェームス・ギャドソン(ドラムス、ヴォーカル)
Toru Tsuzuki (key) 続木徹(キーボード)
■アルバム
バンド・オブ・プレジャー1作目『ライヴ・アット・キリン・プラザ』(1992年)
http://goo.gl/smBOHg
『バンド・オブ・プレジャー』(1994年) 2作目にして初スタジオ録音盤
http://goo.gl/A2hLSj
『ア・タイニー・ステップ』(1995年)3作目。
http://goo.gl/CWfsKn
(2016年1月15日木曜、ブルーノート東京、バンド・オブ・プレジャー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Band Of Pleasure
【Band Of Pleasure Reunion Live, First in 21 Years】
21年ぶり。
5人の平均年齢66.8歳。ジェームス・ギャドソン76歳、デイヴィッド・T、74歳、続木氏63歳、山岸氏62歳、一番若い清水氏59歳、これらのヴェテランが醸し出すいぶし銀のグルーヴ。
1992年から数年の間に3枚のアルバムを残し、シーンから忽然と消えた伝説のバンド、バンド・オブ・プレジャーが、ライヴとしては1995年夏以来、21年ぶりに復活した。
それにしても、こんなバンドが20年以上も前に、日本にいたとは。なかなかにすごいバンドだ。
あのミスター・ジェームス・ギャドソンのドラムスは、いつ聴いてもしびれる。ギャドソンの来日は3年3か月ぶり。
安定した続木さんのキーボードと清水興さんのベース。動と静の2人のギタリスト、山岸潤史とデイヴィッド・T・ウォーカー。
楽曲のなかでひときわ拍手が多かったのが、「マーヴィン・ゲイ・メドレー」(セカンド・セットのみ)。やはり、これはさすがに人気曲だけに反応も圧倒的。そして、そのパフォーマンスは最高だ。
バンド・オブ・プレジャーは基本、インスト・バンドだが、ギャドソンは2曲でヴォーカルを聴かせる。いい味を出している。
いつになく、観客にミュージシャン比率が高かった。そして、そのミュージシャンたちが、みな、こんなバンドをやりたい、こんなバンドで演奏したいとの思いを持つ。そういう意味で、ミュージシャンがあこがれるミュージシャンズ・バンドだ。
ショーのMCは日本語で山岸氏。彼は言った。
「20年ぶりにやったんですが、このバンドは、毎日進化してます。そして、今回はステージ上で全部の音が聴こえてきます。メンバーはみんながみんなの音を聴いています。誰一人しゃべらない。そしてみんなで一緒に音、出しています。これが俺にとってまさに歓喜(プレジャー)です。ほんとに歓喜です」
そう、だからこその、「バンド・オブ・プレジャー(歓喜のバンド)」。そして、このバンドは山岸潤史の「最高の作品」。
再演、熱望。
(この項、続く)
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デイヴィッド・T・ウォーカーをゲストに迎えて
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本人のサイト(英語)
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ああ、ボビー・ウォーマック。サム~山岸~ボビーで線になる点
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04. Walk This Way [Aerosmith]
05. Long Distance Lover
06. Love Land [Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band]
07. Y-Ence [David T. Walker]
08. You Are My Sunshine [Standard, Nat King Cole, Ray Charles, etc]
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David T. Walker (g) デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)
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James Gadson (ds,vo) ジェームス・ギャドソン(ドラムス、ヴォーカル)
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■アルバム
バンド・オブ・プレジャー1作目『ライヴ・アット・キリン・プラザ』(1992年)
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BAND OF PLEASURE DAVID T. WALKER 山岸潤史 続木徹 清水興 JAMES E. GADSON
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売り上げランキング: 32,630
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『バンド・オブ・プレジャー』(1994年) 2作目にして初スタジオ録音盤
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A TINY STEP
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Band Of Pleasure
フォーライフ ミュージックエンタテイメント (1995-05-19)
売り上げランキング: 282,149
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『ア・タイニー・ステップ』(1995年)3作目。
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(2016年1月15日木曜、ブルーノート東京、バンド・オブ・プレジャー・ライヴ)
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