◎キャンディス・スプリングス・ライヴ~音楽すべて独学の天才か
【Kandace Springs Live : Very Spontaneous Live Show】
トリオ。
プリンスに愛されたシンガー、ソングライター、キャンディス・スプリングスの2016年9月以来約6か月ぶりのライヴ。前回はスペシャル・ゲストでジェシー・ハリス(ギター)が入っていたが、今回はギターなしのトリオ。基本はこのトリオで世界中回っているらしい。ただ国によって、そのときの予算などで、ローカル(現地)のミュージシャンを使うこともあるという。
今回は、ピアノかキーボード(ローズ)とエレキベースかアコースティック・ベース、そしてドラムスという3人編成。ローズの場合はその相手としてはエレキベースが多く、ピアノの場合はアコースティック・ベースが多かったが、それだけでけっこうヴァリエーションが出る。しっとりと聴かせるラウンジっぽい曲もあれば、グルーヴ感のある曲も。ドラムス、ギター、ベース奏者らはほぼみんな同じ学校に行っている仲間だという。ベースのクリスは初来日だが、前回来日のベースもみな友達で、そのあたりのメンバーは、スケジュールに都合で空いているメンバーがツアーにでるそうだ。
なんとセットリストは、3日間各2セットずつ、すべて変えるという。しかもある程度事前に決めたセットリストも、その場の雰囲気で変えてしまうことも多々。この日(初日セカンド)は、スタンダードの「ニアネス・オブ・ユー」を14曲目にやる予定だったが、5曲目のあとに急遽6曲目に入れ込んだ。(ブルーノートのセットリストは当初の予定のまま) そして、「ニアネス…」が入る予定だった15曲目にはこれまたスタンダードの「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」を歌うといった具合。
なので、ファンの人は複数回見に行くことになるようだ。
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天才。
今回もカール・スターケンがマネージャーとして帯同。彼とライヴ後立ち話をした。
キャンディスは、驚くことなかれ、ピアノから歌から何から何まで、すべて独学だという。両親のうち父は黒人で素晴らしいゴスペル・シンガーで、地元で歌っているという。母は白人で、キャンディスは3人姉妹の長女、他の2人の妹の名の頭文字もKから始まるそうだ。
キャンディスが子供の頃、地元ナッシュヴィルでほんの数ブロックの所に住んでいたベース奏者のヴィクター・ウーテンに、父が頼み込んでレッスンをつけてもらっていたという。だが基本的にはピアノなど独学で学んだ。ある意味、ひらめき、音への接し方に天才的なものがあるのかもしれない。
ツアーが一段落したら次のアルバムをレコーディングする予定だが、まだ具体的にどこでいつレコーディングするかは決まっていない、という。
■キャンディス・スプリングス・セットリスト
[ ] denotes original acts or acts who made it famous
Show started 21:01
01. Novacaine Heart
02. Neither Old Nor Young
03. Chicago Blues [Oscar Peterson]
04. Soul Eyes
05. People Make The World Go Round [Stylistics]
06. Nearness Of You [Hoagy Carmichael & Ned Washington, Glenn Miller Orchestra, Norah Jones]
07. Daydream
08. Love Got In The Way
09. Lush Life
10. How Insensitive
11. Meet Me In The Sky
12. Too Good To Last
13. The World Is A Ghetto [War]
14. Place To Hide
15. Someone To Watch Over Me [George & Ira Gershwin, Ella Fitzgerald]
16. Human
17. First Time Ever I Saw Your Face [Roberta Flack]
Enc. At Last [Etta James]
Show ended 22:23
メンバー
Kandace Springs(vo,p) キャンディス・スプリングス(ヴォーカル、ピアノ)
Chris Gaskell(b) クリス・ガスケル(ベース)
Dillon Treacy(ds) ディロン・トレイシー(ドラムス)
■ブルーノートのセットリスト、ライヴレポート
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2017/03/14/kandace-springs.html
レポートは初日ファースト、セットリストはファーストとセカンド
■過去記事
プリンスに愛されたキャンディス・スプリングス・ライヴ
2016年09月12日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12198791438.html
キャンディス・スプリングス~カール・スターケン・トークス(パート1)
2017年03月14日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12254046609.html
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デビュー作
SOUL EYES
KANDACE SPRINGS
BLUEN (2016-09-16)
ENT>MUSIC>LIVE>Springs, Kandace