◎ロナルド・ブルーナー・ジュニア~爆発するドラム @drummaboiblue1
【Ronald Bruner Jr. Live: Explosion Of Drums】
爆音。
ロスアンジェルスのゆるいジャズ・ミュージシャンたちのユニット「ウエスト・コースト・ゲットダウン」の核的ドラマーでありサンダーキャットの兄、ロナルド・ブルーナー・ジュニアの自身初名義ライヴ。本人のカウントだと2000年頃以来、54回目の来日だそう。
初日セカンドはけっこうな入りで、普段のブルーノートの客層に若い世代の客層が混ざっている感じ。これだけ入っているのはサンダーキャット効果、あるいは、カマシ・ワシントン効果ではないかなどとも見られているらしい。
ロナルドやスティーブン(サンダーキャット)が十代の頃から一緒にLAでジャム・セッションをしていたマサ小浜さんとともに観戦。マサさんのところにはロナルドから毎日のように電話が来るそうだ。
さてライヴの第一印象は、大きいとは想像していたが、その音の大きさに驚く。しかも、手数が早くて多く、とにかく叩く。RBJ本人が自身のアルバムは、「ごった煮」というように、ライヴでの音楽性もブラック・ロック、プログレ、グランジ、ファンクにヒップ・ホップに、ソウル、フュージョン、そして、ジャズだ。一言で言えば超強力な爆音だ。ブルーノートでここまでロック的な爆音を聴いたのはかなり久しぶりだ。爆発するドラムといってもいいかもしれない。
二つ目は、とにかく歌うのが好きなんだな、ということ。聴くところによると、カラオケで声が枯れるまで歌ってしまうらしい。
キーボード2人、ベース、ギター、そして、ドラムスがロナルドとサポートのルマー・カーター。ルマーは、ロナルドがマイクを持って歌うときにドラムスを担当。このセットでは3曲目の「シール・ネヴァー・チェンジ」がそれ。また7曲目以降はツイン・ドラムスになった。
キーボードのランディー・イマタによると、このバンドは、ロスアンジェルスの「ザ・フェデラル」というライヴハウスで毎週火曜日に行われるジャム・セッションでランディー、ギターのサミール、ベースのマシューらがリズムセクションとしてやっていて、そこによくロナルドがやってくるようになり、一緒にやり始めたという。リハーサルはたくさんしたが、人前でライヴを見せるのは、まだ3回目くらいとのこと。また、アメリカではこのほかに2人のバックグラウンド・シンガー、そして3人のホーン奏者を加えるという。
ベースのマシューによると、セットリストだが、なんとファーストとセカンドの両方でやった曲は、5曲目の未発表曲「サムタイムス」とアンコールのボブ・ジェームスの「ノーティラス」とア・トライブ・コールド・クエストの「チェック・ザ・ライム」のメドレーだけだそう。残る6曲程度は、ファーストとセカンドでまったく違った曲をやったという。新作からの「シール・ネヴァー・チェンジ」もファーストではやらなかったそうだ。
コットンではファーストでは歌梨、セカンドで歌をいれたりしていた。
それにしても、あのパワーと元気爆発っぷり若さ炸裂ぶりは気持ちいい。
ライヴ後はサイン会。その後も夜の街に繰り出し、ジャム・セッションに参加。そこでも爆発プレイを繰り広げた。
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ロナルド・ブルーナー・ジュニアが5月25日(木)東京のインターFM『デイヴ・フロム・ショー』に緊急生出演したときの期間限定同録。約20分。彼のマシンガントークが炸裂。訳もおいつかず。(笑)
緊急出演期間限定同録(20分)→https://goo.gl/4Ct1sj
番組フル 2時間ラジコプレミアム。彼が帰った後、吉岡正晴がもう少しロナルド・ブルーナーについて説明しています→
http://radiko.jp/#!/ts/INT/20170525180000
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■セットリスト
Ronald Bruner Jr. Setlist @ Blue Note Tokyo, May 26, 2017, Second set
[ ] denotes original
Show started 21:16
01. Led Boots [From “Wired” – Jeff Beck]
02. Loud Jazz [John Scofield]
03. She’ll Never Change (Ronald on Vocal)
04. Open The Gate (Ronald on Vocal)
05. Sometimes (Unreleased material)
06. One Night (Ronald on Vocal)
07. Take The Time
Enc. Nautilus [Bob James] – Check The Rhime [A Tribe Called Quest]
Show ended 22:40
Members:
Ronald Bruner, Jr.(ds,vo) ロナルド・ブルーナー・ジュニア(ドラムス、ヴォーカル)
Dennis Hamm(key) デニス・ハム(キーボード)
Randy Emata(key) ランディー・イマタ(キーボード)
Samir Moulay(g) サミーア・ムーレイ(ギター)
Matthew Taylor(b) マシュー・テイラー(ベース)
Lemar Carter(ds) リマー・カーター(ドラムス)
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■CD
ロナルド・ブルーナー・ジュニア 『トライアンフ』
(2017年5月26日・金曜、ブルーノート東京、ロナルド・ブルーナー・ジュニア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bruner, Jr., Ronald