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Channel: 吉岡正晴のソウル・サーチン
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〇ルーサー「ネヴァー・トゥ・マッチ」のギタリスト=ジョージ・ウエイディニアス

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〇ルーサー「ネヴァー・トゥ・マッチ」のギタリスト=ジョージ・ウエイディニアス

 

【Guitar Player For “Never Too Much”】

 

ギター。

 

ルーサーのソロとしての最初の大ヒット「ネヴァー・トゥ・マッチ」(1981年)はイントロのリズム・ギターが大変印象的だ。ベースはマーカス・ミラーということはとても有名だが、このギターは誰だっけ、と思って改めて調べてみたら、なかなかおもしろいキャリアの持ち主だった。簡単に紹介してみよう。

 

このギタリストは、ジョージ・“ジョジェ”ウェイディニアス Georg “Jujje” Wadeniusといい1945年5月4日、スウェーデン生まれ。1968年(23歳頃)から地元でプロ・ギタリストとして活動。当初は自身のグループ「メイド・イン・スウェーデン」で活動、同時にスウェーデンのストックホルムのスタジオ・シーンでも活動。その後1972年から約3年半ほど、アメリカのブラス・ロック・バンド、ブラッド・スウェット&ティアーズのメンバーになる。これを機にアメリカに移住。その後、1979年から1985年までテレビ番組『サタデイ・ナイト・ライヴ』のハウスバンド・メンバーに就任。ニューヨークをベースにしていたことから、この時期、ニューヨークでの売れっ子ギタリストになった。

 

ニューヨーク時代には、ルーサー、ロバータ・フラック、ダイアナ・ロス、ディオンヌ・ワーウィック、アレサ・フランクリン、ドナルド・フェイゲン、マイケル・フランクスからバックストリート・ボーイズなどのセッションまでこなした。

 

そして1978年、ロバータ・フラックのツアーに参加。このツアーでベースを担当していたマーカス・ミラー、そしてコーラスのルーサー・ヴァンドロスと一緒にステージに立ち、親しくなる。

 

マーカスとルーサーが、ルーサーのソロ・レコードを作ろうというときに、ギタリストとしてジョージに声がかかるのは自然の流れだった。

 

1981年夏、『ネヴァー・トゥ・マッチ』リリース。瞬く間に大ヒット。ルーサーはツアーに出るが、そのツアーにも参加。他に、サイモン&ガーファンクル、スティーリー・ダンのツアーなどにも参加した。

 

ジョージは1990年代中頃に、本拠をスカンジナヴィアに移し、ノルウェイのオスロに居を構えた。現在は同地をベースに、ジャズ・トリオ、あるいはジャズ・カルテットなどで活動を続け、アルバムもコンスタントにリリースしている。

 

スカンジナヴィア地域のアーティストの育成、プロデュースなどにも熱心に取り組んでいる。

 

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