〇ミュージック・マガジン2019年10月号で1988年~2018年までのR&Bベストアルバム選出
【Music Magazine Selects Best 100 R&B Albums 1988-2018】
30年。
音楽月刊誌「ミュージック・マガジン」が創刊記念50周年(1969年創刊)で毎月さまざまなジャンルの音楽ランキングを集計して発表しているが、その第9弾が1988年から2018年までにリリースされたR&Bアルバムのベスト100を2019年9月20日発売の2019年10月号で発表する。36人がそれぞれベスト30を順位付けして、それを編集部が集計した。ちなみに、9月号では1969年から2018年までの「ベスト・ジャズ・アルバム100」を選出した。
吉岡正晴もそのベスト30選考に加わった。本誌では各人のベスト30も発表される。
(書影)
ミュージック・マガジン 2019年 10月号
ミュージック・マガジン (2019-09-20)
先月号は、1969年~2018年のジャズ・ベスト100。
ミュージック・マガジン 2019年 9月号
ミュージック・マガジン (2019-08-20)
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今回の依頼は、1988年から2018年の間にリリースされたR&B、ソウル・アルバムで30枚を選び、順位をつけてほしいということだった。
31年間に限定ということだが、1年1枚に絞って選んでも、それだけで31枚になってしまう。年最低でも10枚は候補がある。そこから年1枚に絞るだけでも難しいのに、選考は予想以上に困難を極めなかなか苦戦した。
この30年を振り返ると、1988年といえば、いわゆる「ニュー・ジャック・スウィング」が広まりだした年。さらに90年代に入ってからはいわゆる「ネオ・ソウル」が台頭する。さらに、2000年代に入ってからは、ジャズ、ヒップホップ、ゴスペルなどがどんどん交差するようになる。R&Bの定義がどんどんと揺らいでいく時期でもあるから、さらに難しくなる。
30数名が30枚ずつ選んで、100枚をランクづける。おそらくそれなりに平均化はするのだろう。1位に30点、30位に1点などと割り振り、それを集計する。満点は900点くらいだが、果たして1位になった作品は何点くらい取ったのだろうか。興味深い。
まあ、この手のランクを作ると、だいたい1955年から最近までを範疇として、それぞれが選ぶのが普通だろうが、今回は1988年からというところが特異だ。もちろん、ジェームス・ブラウンやマーヴィン・ゲイ、スティーヴィーなども入らなくなる。
仮に1955年から2018年まで約64年間を対象とし、各年10枚ずつ選ぶと640枚以上のアルバムが選ばれる。1980年代以降は各年10枚でもなかなか厳しいかもしれない。
こういうランキングはどのあたりが一番平均値が出るのだろう。皆目見当がつかない。
とりあえずは、この本誌でじっくり各選考者の30作品と全体のトップ100のランクをごらんください。
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