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Channel: 吉岡正晴のソウル・サーチン
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◎カーク・フランクリン・ライヴ~誰でも知ってる曲をまぶす天才

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◎カーク・フランクリン・ライヴ~誰でも知ってる曲をまぶす天才

 

【King Of Contemporary Gospel : Kirk Franklin Live At Billboard Live : Kirk Made Venue Church】

 

(ライヴのネタばれあります。これからごらんになる方で、事前に情報を知りたくない方はご自身の判断でお読みください。ごらんになるか迷っている方、予定がない方はどうぞ)

 

現代ゴスペル。

 

コンテンポラリー(現代)・ゴスペルの最高峰、カーク・フランクリンの久々のライヴ。6月に出た新譜『ロング・リヴ・ラヴ』をサポートするワールド・ツアーの一環。

 

今回も超満員。女性ファンが7-3もしくは6-4くらいで多い印象。年齢層も高い。そして、みな、コーラス、ゴスペルを歌っているらしき人々が多いように見受けられた。

 

カークのライヴは10年前に初めて見て、その衝撃を受けたが、そのときからハイ・エナジーなステージはまったく変わらない。とにかくよく動く、踊る、そして歌う。その動きは、ときにジェームス・ブラウンやマイケル・ジャクソンを思わせる。

 

 

メッセージの多くはゴスペルだが、曲調は最近のゴスペル、R&B、ダンス・ミュージックで実に親しみやすく、わかりやすい。

 

カークのインスタのフォロワーはなんと150万人超えだというから、そのスーパースターぶりは日本では想像できないほど。

 

ライヴを見ていても、その人気が爆発する理由がよくわかる。トラディショナル(伝統的な)ゴスペルと最近のポップ、ブラック・ラジオでかかるようなおなじみの曲をミックスするのが実にうまい。だから、お客さんは、そうしたなじみの曲に惹かれ、より親しみを持つことになる。

 

詳しくは下記セットリストをごらんいただくとわかるが、たとえば「ラヴリー・デイ」から、ジャクソンズの「キャン・ユー・フィール・イット」、さらにマイケルの「ウォナ・ビー・スターティン・サムシン」あたりへの持っていき方は、初めてカークのライヴを見た人でも「おおっ」と思わせられるだろう。ダンス・ステップや動きは、マイケル・ジャクソンやジェームス・ブラウンのそれを思わせる。

 

マイケルやジェームス・ブラウンがバンドを完璧に仕切るのと同様に、まさにカークは、このゴスペル楽団を完璧に指揮する司祭者だ。

 

観客にも歌わせ、観客席にも入り、2階にも上がり、ライヴ会場を瞬間的に見事にチャーチ(教会)に仕立てた。

 

苦労人で底辺の人々の苦しみや悩みを自分のこととして受け止められるので、真の意味でそうした弱者の共感を得る。

 

アンコールで歌われたのは最新作からの「ラヴ・スィオリー(セオリー)」。

 

Kirk Franklin - Love Theory (Official Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=3aD8OK07iIY

 

ちなみに、僕が見た夜は9月21日だったが、アースの「セプテンバー」(歌詞に9月21日の夜のことは覚えているか、とあります)を使った「セプテンバー」はやらなかった。

 

なお、事前のセットリストは、下記セットリストで1から9までだったが、実際は下記の通りの長尺だった。また冒頭の数曲は次々短くメドレー形式で歌うので、実にテンポがいい。

 

また、バンド・マスターはキーボードのショーン・マーティンでスナーキー・パピーのメンバーでもある。カークのバンドは、かれこれ20年近くやっているという。このあたりもまた後日。

 

ライヴは、今日(9月23日)までビルボードライブ東京で。

 

カークと、左・吉岡、右・カーク

 

~~~

 

最新作を出したときの記事、テレビ出演動画

 

How This Kirk Franklin Song Revolutionized Gospel Music

21 years ago, Kirk Franklin released a single that forever changed my relationship with gospel, Christianity and social justice.

ByJolie A. Doggett

09/18/2019 05:45am EDT | Updated September 18, 2019

 

https://www.huffpost.com/entry/kirk-franklin-revolution-social-justice_l_5d810d73e4b00d69059fade2

 

■過去記事

 

カーク・フランクリン・ライヴ~一体の高揚感

2010年07月23日(金)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10598302017.html

 

カーク・フランクリン・ライヴ~ポップ・ゴスペルの大爆発

2009年09月21日(月)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10346822632.html

 

■最新作『ロング・リヴ・ラヴ』

 

Long Live Love

Kirk Franklin

Rca (2019-06-14)

https://amzn.to/2mohtqF

 

■セットリスト カーク・フランクリン 2019年9月21日(土)ファースト @ビルボードライブ東京

Setlist : Kirk Franklin @ Billboard Live Tokyo

(Special thanks to Mr. Shaun Martin for making this setlist)

 

Show started 16:32

01.   OK

02.   God Like You

03.   Brighter Day

04.   123 Victory

05.   Melodies From Heaven

06.   Could’ve Been Me

07.   Looking For You [Patrice Russhen]

08.   Lovely Day [Bill Withers] / Can You Feel It [Jacksons] / Wanna Be Startin Something [Michael Jackson]

09.   Riverside

10.   My Life Is In Your Hand

11.   (Medley) Imagine Me / Just For Me

12.   F.A.V.O.R

13.   Hosanna – introducing members

14.   Silver & Gold

15.   Now Behold The Lam – little bit of piano solo

16.   Lean On Me / We’re The World [USA For Africa]

17.   Smile

18.   Stomp (Remix)

Enc.  Love Theory

Show ended 17:48

 

■メンバーズ Members

 

カーク・フランクリン / Kirk Franklin (Vocals)

アニーシャ・フィゲロア / Anaysha Figueroa (Vocals)

シャーメイン・ブルーム / Charmaine Broome (Vocals)

ディーディー・ヤンシー / Dede Yancey (Vocals)

メロディ・デイヴィス / Melodie Davis (Vocals)

マーク・フード / Mark Hood (Vocals)

エイロン・ルイス / Ayron Lewis (Organ)

ショーン・マーティン / Shaun Martin (Keyboards)

ヴィンデル・スミス / Vindell Smith (Guitar)

マシュー・ラムジー / Matthew Ramsey (Bass)

テリー・ベイカー / Terry Baker (Drums)

 

~~~~

 

[2019年9月21日・土・ビルボードライブ東京、カーク・フランクリン・ライヴ]

 

ENT>MUSIC>LIVE>Franklin, Kirk

 

 


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