〇今年のグラミー・モーメント
【This Year’s Grammy Moment】
モーメント。
毎年、長丁場のグラミー・ライヴの間には、これはというモーメントがある。今年のグラミー・モーメント、ソウル・サーチャー的に。
1位 カミラ・カベロの「ファースト・マン」のパフォーマンス
2位 アリシア・キーズ&ボーイズ・トゥ・メンのコービー・ブライアントへのトリビュート
3位 ニプシー・ハッスル・トリビュート
4位 ケン・アーリック・トリビュート。カミラ・カベロ、シンディー・ローパー、ゲイリー・クラーク・ジュニア、ジョシュア・ベル、ベン・プラット、デビー・アレン・ダンス・カンパニーのパフォーマンス、コモン、ミスティー・コープランド、ランランなど。
5位 タイラー・ザ・クリエイターとチャーリー・ウィルソン、ボーイズ・トゥ・メンのパフォーマンス
6位 デミ・ロヴァートのやり直した「エニワン」のパフォーマンス
7位 スモーキー・ロビンソンらが「マイ・ガール」を歌ったところ
8位 エアロスミスとランDMCのパフォーマンス
9位 アリアナ・グランデのパフォーマンス
10位 ビリー・アイリッシュの「バッド・ボーイ」ではない「ホエン・ザ・パーティー・イズ・オーヴァー」のパフォーマンス
次点 リゾのパフォーマンス
次点 アリシア・キーズの新曲「アンダードッグ」のパフォーマンス
次点 ニール・ポートナウ(前NARAS会長)のスピーチがないこと (よいという意味)
1位は、東京のスタジオにいたジョン・川平さんを号泣させたという演出。娘が父親にグラミーの席上で、目の前で歌うというだけで多くの親が泣いただろう。
2位は、この日、グラミー前に飛び込んできたLAレイカーズの人気選手、コービー・ブライアントの飛行機事故による死去のニュースを受けて、急遽組まれた追悼。映画『クーリー・ハイ』でG.C.キャメロンが歌っていた曲をボーイズ・トゥ・メンがカヴァーしてヒットさせた「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッドバイ」。多分ほんの数時間で準備したもの。以前モーリス・ホワイト逝去のニュースが伝わったときもアカペラで追悼した。アカペラ追悼なら、バンドがいなくてもすぐにできる。
3位は昨年凶弾に倒れたニプシーへのトリビュート。ヒップ・ホップ、R&B、そして、ゴスペルの要素をふんだんにいれたオールスター・トリビュートでよかった。
4位、ケン・アーリックへのトリビュート。デビー・アレン・カンバニーに黄色のドレスでミスティー・コープランドが登場。このキャスティングはさすがグラミーならでは。
一方、プリンス追悼は、グラミー2日後(1月28日)に行われるプリンス・トリビュートのライヴ模様をCBSが収録し春に『レッツ・ゴー・クレイジー』として放送する番組の宣伝だったようだ。
他にも、H.E.R.のパフォーマンス、ニューオーリンズ系のパフォーマンスもよかった。
しかし、終わってみて、NARAS会長のスキャンダルの話は一度も出なかったなと思いだした。なかなか不思議だ。
今年のグラミーを一言で言えば、「ビリー・アイリッシュの年」で後年まで語られるだろう。しいていえば、コービー・ブライアント事故死とビリー・アイドルだろうか。
■グラミー2020
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2020年01月27日(月)
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62回グラミー賞ファイナル(パート2) 全受賞リスト
2020年01月27日(月)
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2020年01月28日(火)
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